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ヴェネチアで日本唯一のコンペ出品作!塚本晋也監督にサイン攻め!【第66回ヴェネチア国際映画祭】(1/2)

ヴェネチアで日本唯一のコンペ出品作!塚本晋也監督にサイン攻め!
サイン攻めに遭う主演のエリック・ボシックと塚本晋也監督 - Photo:Harumi Nakayama

 第66回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に、日本から唯一選出された映画『TETSUO THE BULLET MAN』の塚本晋也監督が、現地時間5日、主演のエリック・ボシックらとともに公式記者会見に参加した。

 塚本監督はこれまで、北野武監督が映画『HANA-BI』で金獅子賞を受賞した1997年にコンペティション部門の審査員を務めたほか、2002年には映画『六月の蛇』が第2コンペ、コントロ・コレンテ部門で審査員特別賞を獲得するなど5度も作品を送り込んでいるが、コンペ部門での参加は初めて。イタリア人記者から初のコンペ、しかもサイバーパンク映画での参加について感想を求められると、塚本監督は「このような映画がヴェネチアのコンペに選ばれるなんて、一番驚いているのは僕自身です。最初に聞いたときはうれしかったんですけど、『コンペではないんじゃないかな……』とも思ったんですけど(笑)。でも今まで、『コンペだゾ!』と意気込んで作った映画で呼んでいただけなかったので、今回は素直に従おうと思いました」とちゃめっ気たっぷりに答えて会場をわかせた。

 同作品は、塚本監督の名を世界にとどろかせた映画『鉄男』『鉄男 II BODY HAMMER』に続く第3作目。日本で暮らす日米ハーフのアンソニー(ボシック)が主人公で、東京が舞台でありながらセリフは全編英語だ。最愛の息子を殺害されたアンソニーが、怒りでわれを失うと筋肉が鋼鉄の銃器に。己の肉体の謎に迫ると、解剖学者だった父親が実施していた恐るべき研究が関係していたことにたどり着くサスペンス。鉄男がスパイダーマンのようにビル壁や天井を這うなど進化を遂げた一方で、前2作に主演した田口トモロヲが意外な場面でひょっこりチョイ役出演しているのもファンにはうれしいところだ。

 司会者から『鉄男』から20年経ち、塚本監督が掲げている「都市と人間」のテーマに変化があったか? と尋ねられると、「20年前にすでに感じていたのは、東京という都市はテクノロジーがものすごく発達していて自然を見る機会がない。そんな電脳都市の中で、人間が生きていくことを忘れてしまう恐怖を描いた。それから20年経ち、ますますその傾向が強くなり、戦争体験者も少なくなった今、ますます生きること、死ぬことの切実さがなくなっているように思う。暴力を起こすことで何が起きるのか? という、因果関係がわからないから、軽はずみな暴力で事件を起こす人が多くなったのではないか。より、恐ろしい電脳都市になっていると思います」と塚本監督らしい視点で現代の日本を斬った。


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