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黒澤明監督の盟友、松林宗恵監督のお別れ会に大御所らが出席

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僧侶でもあった松林宗恵監督
僧侶でもあった松林宗恵監督

 10日、今年8月15日に享年89歳で永眠した映画監督・松林宗恵氏のお別れ会が東宝スタジオで行われ、本人と親交のあった芸能界関係者のほか、安倍晋三元首相など政界関係者も出席した。

 松林監督は1952年に監督デビューして以来、戦争ものやコメディー、メロドラマなど多彩なジャンルの作品を主に東宝で手掛け、映画『青い山脈』『こんにちは赤ちゃん』『連合艦隊』など約70本の作品を遺している。助監督のときに徴兵され、従軍中肌身離さず身に付けていたという、先輩監督や俳優らが寄せ書きした日章旗のコピーも会場に展示されており、その中には黒澤明市川崑などの巨匠監督のほか、昭和を代表するスターの名前がずらりと並んでいた。

 また、僧侶でもあった松林監督は俳優の面倒見もとても良かったそうで、出席した俳優たちからは故人の温かい人柄をうかがわせるエピソードが口々に語られた。女優の八千草薫は「2年前に夫(映画監督の谷口千吉)が亡くなったとき、お経を上げてくださいました。ひょっとしたら、向こうで主人とお会いしているかも。楽しいお話をなさって下さいね」と遺影に語りかけていた。また、駆け出し時代に、戦争大作映画『人間魚雷回天』の出演者に抜てきされて以来の付き合いだったという宇津井健は「松林監督のような昔の監督は、撮影でテスト20回、本番も10回以上やっていて、50点の俳優を80点、100点に育て上げてくれていた。今の監督は優し過ぎるね。こうしてまた、素晴らしい監督が一人いなくなってしまった……」と目を潤ませていた。

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