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イギリスで園監督の『愛のむきだし』一般公開決定!安藤サクラの妖艶演技を姉モモ子「父の奥田瑛二譲り」

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安藤和津と安藤モモ子監督-ロンドン、レインダンス映画祭にて
安藤和津と安藤モモ子監督-ロンドン、レインダンス映画祭にて

 ベルリンでのW受賞はじめ、海外でも高い評価を受けている園子温監督映画『愛のむきだし』がロンドンで開催されたレインダンス映画祭での上映後、イギリスで一般公開されることになった。ストーリーを展開させるキーとなる役柄、コイケを演じた安藤サクラについて、同映画祭に参加した姉の安藤モモ子監督と母でエッセイストの安藤和津に話を聞いた。

 安藤サクラの出演作としては、本作のほかにも、タナダユキ監督の映画『俺たちに明日はないッス』が同映画祭で上映された。全くタイプの違う役柄で登場している2つの作品が同時期に撮影され、両方を行き来して演じていたというから驚く。タナダ作品の方では、性に無知なあまり、かえって大胆な行動をとる女学生、『愛のむきだし』では、虐待を受けた時代を経て、父親のいちもつを切り取るまでにねじれ、カルト教団の勧誘員となってしまう女という役柄だ。どこかアブノーマルな登場人物で埋め尽くされた本作の中でも、ひときわ強い印象を残す。

 「小さかったから当時はよくわからなかったけれど、今見てみると似ている」と安藤監督が指摘するのが父である奥田瑛二の『眠らない街 新宿鮫』での演技。確かに、ヨーコ(満島ひかり)に想いをよせる主人公ユウ(西島隆弘)にネットリとせまる、サクラの恐いような妖しさ、同性であるヨーコまでも魅了してしまう色気は、同性愛者役だった奥田瑛二が真田広之に対して見せた演技を思い起こさせるものだ。

 「やっぱり遺伝なのかしら?」と和津も顔をほころばせた。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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