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エンタメ業界1,000人が選んだ2009年の名作映画決定!リアルな現実を描いた作品が上位独占!

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業界関係者が選ぶ「掘り出しエンタランキング」を掲載している雑誌「オトナファミ」
業界関係者が選ぶ「掘り出しエンタランキング」を掲載している雑誌「オトナファミ」

 エンタメマガジン「オトナファミ」がエンタメ業界1,000人にアンケートを実施し、2009年「掘り出しエンタランキング」を発表した。業界人ならではの視点で選ばれた作品には、ヒット作から公開されていたことさえあまり知られていないものまで、一般的な興行収入とは違った結果になっており興味深い。

 邦画部門の1位に輝いたのは、興行成績上位の『ROOKIES -卒業-』や『20世紀少年<最終章> ぼくらの旗』ではない。『紀子の食卓』が世界的に高く評価された園子温監督の『愛のむきだし』という結果に。2位に航空業界の現実をコメディータッチで描いた『ハッピーフライト』、3位に殺人事件の加害者家族に絞った『誰も守ってくれない』、4位に全編青森県ロケ、全編津軽弁で話題となった、松山ケンイチが主演する『ウルトラミラクルラブストーリー』、5位に子どもたちがかわいがってきたブタを食べるか食べないかの議論を展開する、妻夫木聡主演の『ブタがいた教室』がランクインした。

 1位の『愛のむきだし』は、ピュアな少年少女の“むきだし”な心がハイスピードで爆走してすれ違うコメディータッチの純愛青春ストーリーで、そのタイトルと約4時間という長さから想像したイメージを見事に覆したことが1位につながったという。この『愛のむきだし』を含め、邦画部門は上位にランクインした5作品すべてにリアルな現実と人間模様を描いた作品が選ばれる結果になった。

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 また洋画部門は、1位に朝鮮戦争に従軍した経験を持つ老人と近所に引っ越してきたアジア系移民の交流を描いた『グラン・トリノ』、2位に2003年に韓国で実際に起こった連続猟奇殺人事件を基にした韓国映画『チェイサー』がランクインし、邦画と同様、リアルな作品がトップを占めた。

 1位の『グラン・トリノ』には、クリント・イーストウッド演じる人生の晩年を迎えた老人が新しいことを学ぶ姿に心を打たれた業界人が多数だったようで、「心を打たれない男は男じゃない!」という熱のこもったコメントが寄せられた。2位の『チェイサー』は、「韓国映画のクドさがぎゅうぎゅうパンパンに凝縮されている、ストーカーみたいな作品」で、ブラッド・ピットの出世作「『セブン』を観たときと同じような衝撃」を受けるという。すでにレオナルド・ディカプリオがリメイク権を獲得している作品だが、韓国の新人監督ナ・ホンジンの手腕に業界人も脱帽だったというこちらの作品も、リメイク前にチェックしておきたいところだ。

 洋画部門は以下、3位にビデオ屋の店員が消してしまったビデオの中身をごまかすために、有名映画を勝手にリメイクする『僕らのミライへ逆回転』。4位にドイツのベストセラー「朗読者」を映画化した『愛を読むひと』、5位に人間だと信じ込んで人形を愛する主人公を街の人全員が応援する『ラースと、その彼女』という結果になった。

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 4位の『愛を読むひと』は、アカデミー賞で主演のケイト・ウィンスレットが主演女優賞を獲得したほか、4部門でノミネートされた、業界人ならずとも認める秀作だ。一方、3位の『僕らのミライへ逆回転』と5位の『ラースと、その彼女』は、業界人が選んだからこそランクインした一風変わった作品で、『僕らのミライへ逆回転』は、往年の名作が次々と結末を変えられていく様が「映画ファンはとにかく必見」で、『ラースと、その彼女』は、ぎりぎりうそくさくなく、「男子にはかなりビンビン来る」作品とのコメントが寄せられた。

 業界人が選んだ2009年の映画には、おそらく、あまりなじみのない作品も含まれていることだろう。しかし、多くの映画に触れる機会の多いエンタメ界で働く業界人の目は、それなりに洗練されているはず。隅から隅までチェックして、業界人の感性に触れてみるのもいいかもしれない。

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