[シネマトゥデイ映画ニュース] 135万円という低予算で製作されながら、アメリカで興収90億円超えを記録した話題の映画『パラノーマル・アクティビティ』の監督であるオーレン・ペリと製作総指揮を務めたスティーヴン・シュナイダーに話を聞いた。
ある若いカップルが住む一軒家で起きた不気味な現象を、ドキュメンタリータッチで演出した本作。長編デビューを飾ったオーレン監督は「一軒家に引っ越した初めての晩、アイスメーカーが立てる音に驚いた彼女が『誰かいる!』って飛び起きたんだ」と家が立てるさまざまな音が、爆発的ヒット作を生み出すきっかけだったと明かす。
オーレン監督が放った本品は、公開5週目に興行成績1位になるなどアメリカで社会現象を巻き起こした。「作っている最中は面白くなるかもわからなかったし、具体的な興収の数字なんて考えもしなかった」とオーレン監督が話せば、スティーヴンも「観客を心底怖がらせる数少ない映画だとは思ったけれど、どれくらいヒットするかという予想なんてまったくしなかった」とまさに寝耳に水の大ヒットだった。
それもそのはず、本作が無事劇場公開されるまでにはいくつもの困難があった。オーレン監督は上映された映画祭で手応えを感じていたものの、「ほとんどの人が『今までで最高に怖い』と評価してくれたのに、配給を断られる理由が『スターがいないから、どうマーケティングしていいかわからない』というものだった」と言う。当時を振り返って「かなりのフラストレーションがたまった(笑)」と語るオーレン監督とは対照的に、「僕たちが正しくて、彼らは間違っていたということだね」と多くを語ろうとはしないスティーヴンだが、その口元には笑みが浮かんでいた。
本作を話題にするとき、低予算・演出方などの類似点から引き合いに出されるのが、映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』だろう。オーレン監督自身いたく感銘を受け、比べられるのは光栄だとしながら、「僕の場合は、一軒家を舞台に人間が最も無防備になる眠りという状態に襲い掛かる恐怖を描いている。誰もが自宅の寝室で眠らなければならないだろう? この作品の一番の特徴は、恐怖を観客の寝室にもたらすという部分。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』では森に行けなくなるけれど……」と違いを強調する。
思いもよらず、一作でアメリカン・ドリームを体現したオーレン監督は、「僕の場合はカメラを手に入れて、撮影することでどんどん経験値を上げていった。とにかくやってみることだね。そして楽しむこと!」と日本の若手クリエイターにエールを送る。本作で懐に入ったお金の使い道は内緒とのことだが、スティーヴンは「映画業界も不況だから、貯金をするよ」と答えてくれた。
映画『パラノーマル・アクティビティ』は1月30日よりシネマサンシャイン池袋、TOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて全国公開
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