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少年、少女を兵士や性的奴隷にも!本物の「ブラッド・ダイヤモンド」を撮った『ウォー・ドン・ドン』

少年、少女を兵士や性的奴隷にも!本物の「ブラッド・ダイヤモンド」を撮った『ウォー・ドン・ドン』
レベッカ・リッチマン・コーエン監督 - Photo:Yukari Yamaguchi

 現地時間23日夜、ロンドンのヒューマン・ライト・ワッチ映画祭で映画『ウォー・ドン・ドン』(原題)のヨーロッパプレミアが開催された。現地の言葉で「戦争は終わった」をタイトルとした本作は、レオナルド・ディカプリオ主演映画『ブラッド・ダイヤモンド』の背景となったシエラレオネ共和国の内戦と、その後の裁判の様子を追ったドキュメンタリーだ。

 本作では、波打ち際に転がる死体、ダイヤモンドを採掘する兵士といった、内戦の醜さをうかがわせる映像を差し挟みながら、戦犯とされた中の一人、革命統一戦線の兵士だったイサ・サセーの裁判の様子が映し出される。アハメド・フォディ・サンコーが独裁政権打倒を掲げて率いた革命統一戦線は、虐殺、略奪を繰り返した。結果的には逮捕され、少年、少女を兵士や性的奴隷としたことや殺人などの罪を問われたサンコーは、裁判の結果が出る前に病死している。

 サセーは16歳でサンコーに出会い、兵士として訓練され、隊を指揮する立場にまでなる。法廷外では「サセーは、(戦地となった際に)家に被害が及ばないよう気を使ってくれた。われわれにはヒーローだ」と話す人もいるが、裁判の結果は18の罪状のうち16で有罪、52年の禁固刑が宣告される。

 レベッカ・リッチマン・コーエン監督は、もともと映画製作ではなく法を専攻していた。上映後の質疑応答でコーエン監督は「この映画はサセーの無実を訴えるものではない。だが、それは重大な犯罪について彼に責任があるという意味ではない。サセーより罪を問われるべき人物がいるはずだ。あまりに短い時間で処理されてしまった」と裁判が行われた国連支援のシエラレオネ特別法廷に対し疑問を投げかけた。

 二度目の上映が行われる翌々日には、シエラレオネ特別法廷広報官やサセーの弁護人などが参加する討論会も予定されている。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)


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