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寺島しのぶ、最優秀女優の銀熊賞トロフィーをドイツ大使館で披露!「次は金熊を」

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銀熊トロフィーを持つ女優・寺島しのぶと駐日ドイツ連邦共和国大使フォルカー・シュタンツェル大使
銀熊トロフィーを持つ女優・寺島しのぶと駐日ドイツ連邦共和国大使フォルカー・シュタンツェル大使

 20日、東京、麻布のドイツ大使館にて、 第60回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門にて映画『キャタピラー』(若松孝二監督)で最優秀女優賞である銀熊賞を受賞した寺島しのぶがドイツ大使夫妻の招きで、その労をねぎらわれた。この日は寺島しのぶほか、若松孝二監督、主演俳優の大西信満も出席。会場にはタレントの楠田枝里子も来場していた。

映画『キャタピラー』

 この日は銀熊賞のトロフィーも登場。駐日ドイツ連邦共和国フォルカー・シュタンツェル大使は、「いつもここには特別な方々をお招きして日本とドイツの文化を交流させていただいております。銀熊賞を持ってきてくださった方はいままでいらっしゃいませんでした。ありがとうございます」とドイツはベルリンで開催された国際映画祭での受賞に対して感謝の意を述べた。

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 その言葉を受けた寺島は、「ベルリンには2日間しか滞在できなく、ソーセージとビールはいただいたのですが、あまり満喫できなくて残念。次回は若松監督と一緒に金熊ちゃんを頂いてお招きいただきたいです」ユーモアたっぷりにスピーチし、会場を沸かせていた。また、若松監督は「賞は狙っていたわけではありませんが、もし頂くなら俳優さんがいいと思っていました。その方が作品を世の中で取り上げてくれますし」とコメントし、もんぺの似合う女優として寺島をキャスティングしたことを明かした。また「年も年だしこの作品が締めくくりかな……」などと意味深な発言も。

 『キャタピラー』は戦争の愚かさと悲しみを描いた反戦ドラマ。太平洋戦争のさなかに手足を失って帰還した傷病兵とその妻の姿を描く。四肢を失い、顔は焼けただれた姿となって戦場から戻る久蔵に大西信満。その久蔵を看病するシゲ子を寺島しのぶが演じている。

日本での公開は終戦記念日の8月15日ということからも若松監督の痛切な思いが伝わる映画。寺島は若い世代に向けて「時代劇が今はやっていますが、この物語も時代劇の一つ。時代の一つとして、知っていただけたら」と公開に向けてのメッセージを込めた。

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