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独立系映画の製作チャンスは、映画祭に次回作の脚本を持参すること!エドワード・バーンズが秘訣を告白

独立系映画の製作チャンスは、映画祭に次回作の脚本を持参すること!エドワード・バーンズが秘訣を告白
監督・脚本家・俳優をこなすエドワード・バーンズ - Photo:Nobuhiro Hosoki

 ニューヨークを舞台に数多くの映画を制作してきた監督兼脚本家、そして俳優でもあるエドワード・バーンズが、Tribeca Film Festival(トライベッカ映画祭)に出展している新作映画『ナイス・ガイ・ジョニー / Nice Guy Johnny』(原題)について語ってくれた。

 本作は、生活のために、フィアンセとその父親にニューヨークで新しい仕事の面接をセッティングされてしまったジョニー(マット・ブッシュ)が主人公。ニューヨークで女ったらしのおじ(エドワード・バーンズ)の家に居候を始めたジョニーはテニスプレーヤーの女性と運命的な出会いをしてしまうというコメディー作品だ。

 バーンズ監督にとって、この映画は彼のデビュー作であった映画『マクマレン兄弟』以来の私的作品になったそうだ。まず「3年前に製作した映画『パープル・バイオレッツ / Purple Violets』(原題)という作品が、劇場公開できなかったんだ」という話を明かしてくれたバーンズ監督。その後方針を変えるために、エージェンシーを変え、大きな製作会社の雇われ監督として、ロマンチック・コメディーなどを製作する道も考えたという。しかし、「その製作会社の作品候補を見ているうちに、これまで15年間、ウッディ・アレンのように独立系の映画製作をするために戦ってきたのに、ここでやめていいのかと思ったんだよ」と奮起したそうだ。子どももいるし、家のローンもあるという状況の中で、一念発起し作られた本作には、「個人的に悩んでいた時期の決断が、含まれているんだ」と語ってくれた。

 現在42歳のバーンズ監督は、20代後半から脚本を書き始めたが、初期のころは、「良いセリフのある役を自分が演じようとしていたんだよ。若気の至りというか、ばかげたことをしていたと思う」と自分のための脚本だったことを明かした。しかし現在は、「余計なことを考えずに、主役を個性的な形で書けるようになったし、自分の役者としての立ち位置もわかっているから、楽になったんだ」と脚本家としても、役者としても成長したことを明かした。

 またバーンズ監督は、映画祭に短編映画を出品したフィルムメーカーが、次に長編映画を製作するにはどうしたらいいかを教えてくれた。サンダンス映画祭の開催中に、映画『マクマレン兄弟』の製作を助け、現在フォーカス・フィーチャーズを経営しているジェイムズ・シェイマスに、「出品した映画がどんな結果になろうが、次の脚本を用意してきなさい」とアドバイスされたことがあるそうだ。そのおかげで、彼らはサンダンス映画祭で審査員賞を受賞し、映画『彼女は最高』の契約をその場で結ぶことに成功したそうだ。独立系映画制作のチャンスは、映画祭に次回作の脚本を持参してつかむという興味深い話を教えてくれた。

 妻でモデルのクリスティ・ターリントンも、今回のトライベッカ映画祭に自らがメガホンを取ったドキュメンタリー映画『ノー・ウーマン、ノー・クライ / No Woman, No Cry』(原題)で出展しているという映画一家のバーンズ監督。今後も、バーンズ監督独自のニューヨーク作品に期待したい。(取材・文:細木信宏 Nobuhiro Hosoki)


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