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カンヌで恋人ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムが仲良く公式上映に同伴

第63回カンヌ国際映画祭

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恋人・ペネロペ・クルスと公式上映に現れたハビエル・バルデム
恋人・ペネロペ・クルスと公式上映に現れたハビエル・バルデム - Photo:アフロ

 メキシコのアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督とスペインのオスカー受賞俳優ハビエル・バルデムという、ラテン映画界の鬼才二人がタッグを組んだ映画『ビューティフル(原題)』が第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映され、現地で記者会見を行った。

第63回カンヌ国際映画祭 コンンペ作見どころ・ストーリー

 同作品はスペイン・バルセロナを舞台に、違法コピー商品などの闇商売で生計を成り立たせていた主人公が、病に侵されて余命幾ばくもないと知り、子どものために奮闘するも、次々とトラブルに巻き込まれていく人間ドラマ。『21グラム』や『バベル』などこれまでイニャリトゥ監督作の脚本はギジェルモ・アリアガが務めていたが、本作は監督が共同で脚本を執筆した話題作だ。

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 イニャリトゥ監督は「前作の『バベル』で世界中を駆け回って疲れ果ててしまったんだ。これ以上、日本語もモロッコ語も、英語も勘弁! ってね(苦笑)。今回は一つの都市で、一人の登場人物を中心としたシンプルな話な映画にしたかったんだ。でも結果的には、『ビューティフル』も大変だったけどね」と茶目っ気たっぷりに答えた。

 一方バルデムは、イニャリトゥ監督との初仕事について「役者の繊細な演技に気を配ってくれるんだ」と満足げ。またハビエルと言えば映画『ノーカントリー』でのオカッパ頭の殺人鬼が印象深いが、今回も徐々に、病に体が蝕まれていく役どころを熱演している。そのため記者から「あなたがこれまで演じた役で最も変わった役、あるいは印象に残っている役は?」と問われると「変わった役ってどういうこと?」と苦笑い。続けて「とにかく、意義ある映画が好きだね。ギャラがどれだけとか、ロケ地はどこかとか(笑)」と答えて笑いを取っていた。

 なお、公式上映にはハビエルが恋人のスペイン女優ペネロペ・クルスを同伴するかが注目されたがレッドカーペットには登場せず。しかし上映後のパーティーに姿を見せ、順調な交際ぶりをうかがわせた。(取材・文:中山治美)

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