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トム・クルーズの新作は初登場3位!『トイ・ストーリー3』は10日で200億円超えでトップの座をキープ!-6月28日版

全米ボックスオフィス考

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日本での公開に期待(映画『ナイト&デイ』より)!
日本での公開に期待(映画『ナイト&デイ』より)! - (C) 2010 TWENTIETH CENTURY FOX

 今週の全米ボックスオフィスは2本のデビュー作品が、2週目の映画『トイ・ストーリー3』に完敗するという結果となった。

映画『ナイト&デイ』場面写真

 5,934万ドル(約53億4,060万円)をたたき出して、第1位の座を守った『トイ・ストーリー3』は、先週の売り上げから46.2パーセントの降下を見せたものの、デビューした先週に収めたメガ興行収入を念頭に置いて考えるとこの降下率も大したものではなく、デビュー後たった10日間で2億2,690万ドル(約204億2,100万円)の興行成績を上げていることから、この作品は大成功を収めているといえる。(1ドル90円計算)

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 第2位は、初登場3,534館・推定5,100スクリーンで公開された、アダム・サンドラー主演のコメディー映画『グロウン・アップス / Grown Ups』(原題)で4,051万ドル(約36億4,590万円)の売り上げ。アダムをはじめ、デヴィッド・スペード、ロブ・シュナイダー(両方ともアダム同様、『サタデー・ナイト・ライブ』の出身)、そしてクリス・ロックというコメディー俳優たちの顔ぶれにもかかわらず、どうしてもこのラインナップは元人気者の集まりといった感がある。辛口の映画評論家は、「劇場で観なくてもDVDを借りればいいや……的な興味しかそそらない」などと評しているから手痛い。配給のソニー・ピクチャーズの調査によると、この映画を観に来ていた53パーセントが女性客、そして52パーセントは25歳以下という結果が出た。男どもばかりが出演しているドタバタ映画なのに、観客は女性の方が多いのは興味深い。

 さて今週の第3位だが、本来ならトップ3圏内で喜ぶべきところだが、大スターの出ている新作デビューでこのランキングだと、業界内では負け組に入ってしまう。今週3,098館・4,100スクリーンで封切られたにもかかわらず、2,014万ドル(約18億1,260万円)しか稼げなかったのが、トム・クルーズキャメロン・ディアスの新作映画『ナイト&デイ』だ。

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 一昔前ならこの二人が主演のスパイ・アクションものとくれば、大ヒット間違いなしだったであろう。しかしここ3、4年、トムとキャメロンの人気は下降線をたどっており、おまけに『ナイト&デイ』は予告編から考えると、ついこの間公開されたジェラルド・バトラージェニファー・アニストン主演の映画『バウンティー・ハンター』と似たり寄ったり。さらにこの映画は、歴代トム主演映画のデビュー週末において、1992年の映画『遥かなる大地へ』以来の最低興行成績を記録してしまった。

 今週第4位は、先週の第2位からダウンで映画『ベスト・キッド』。48パーセントの降下で1,555万ドル(約13億9,950万円)の興行収入を記録。それでもデビュー17日目にして1億3,580万ドル(約122億2,200万円)をたたき出しており、このリメイク作戦は大成功といえよう。

 第5位は、56.9パーセントも降下してしまった映画『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』で620万ドル(約5億5,800万円)。17日でトータル6,305万ドル(約56億7,450万円)の興行収入と元気がない。

 さて次回のランキング予想だが、早いもので今年も7月4日の独立記念日を含む大型連休ウイークエンドがやってくる。

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 週末に『トイ・ストーリー3』と一騎打ちが予想されるのが、ファン待望の『トワイライト』シリーズ第3弾『トワイライト・サーガ/エクリプス / THE TWILIGHT SAGA: ECLIPSE』(原題)。ひと足お先に6月30日(水)の公開となっており、29日(火)の先行深夜ロードショーの前売りは、都市部の大型映画館では完売状態である。このシリーズは、日本ではどうも火が付かないようだがアメリカでの人気は衰えるところを知らず、トップの争奪戦は『トワイライト・サーガ/エクリプス / THE TWILIGHT SAGA: ECLIPSE』(原題)対『トイ・ストーリー3』になる公算が高い。

 そしてトップ3に食い込む可能性大のもう一本の話題作は、映画『エアベンダー』である。M・ナイト・シャマラン監督久々の大型ファンタジー・アクション映画だが、この作品で懸念されるところはスターパワーに欠けている点と、作品のPRで映画の特撮ばかりを全面に打ち出してストーリーの内容がほとんどこちらに伝わってこないため、作品全体がボンヤリとしておりイマひとつ映画館に足を運ぶ気にならないという点だ。こういった懸念を抱えて、この作品が果たしてどこまで映画ファンにアピールするか……次回のランキングが楽しみである。(文・取材: 神津明美/Akemi Kohzu)

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