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マイケル・ムーア監督、『華氏911』の利益をめぐりワインスタイン兄弟を訴える

マイケル・ムーア監督、『華氏911』の利益をめぐりワインスタイン兄弟を訴える
ワインスタイン兄弟を訴えたマイケル・ムーア監督 - Todd Oren / Getty Images

 世界的大ヒットを巻き起こした2004年のドキュメンタリー映画『華氏911』で、マイケル・ムーア監督が利益分配をめぐりプロデューサーのボブ&ハーヴェイ・ワインスタイン兄弟に対して訴訟を起こした。

 2001年に起きたアメリカ同時多発テロ事件と、その背景にあるオサマ・ビンラディン一族とジョージ・ブッシュ大統領(当時)の関係を描き全世界に衝撃を与えた本作。映画から得られた利益も莫大となるはずだが、ムーア監督は、プロデューサーのワインスタイン兄弟と関係会社に対し、本作から得られた利益を半々に分けるという合意にもかかわらず「ハリウッドの会計トリック」や「財務管理のごまかし」を使って利益を隠した、として、ロサンゼルスの高等裁判所に訴えを起こした。

 ガーディアン紙によると、ムーア監督はこの問題に関しワインスタイン兄弟と6か月ほど話し合いを続けてきたが解決せず、今回の訴訟に至ったという。ムーア監督の弁護士は声明を発表し、「独自の会計検察官が調べたところ、ワインスタイン兄弟はこの作品から少なくとも270万ドル(約2億2200万円)をマイケル・ムーアに支払うべきことがわかった」とコメント。詳細として、ワインスタイン兄弟が支払っていないはずの「広告費」として利益分から120万ドルを引いていることや、ヨーロッパへの渡航のさいに、契約に反して一人搭乗するためだけにプライベートジェットを利用したことなどを挙げている。弁護士は「このようなことになってとても残念だ。マイケルはワインスタイン兄弟が独立系映画を支えてくれる素晴らしい力だったと信じている。だからといって、契約を冒して不当に金を得ることは許されない。この270万ドルという金額は我々が得るべきと考えている最低額だ。もっと多額になっても不思議ではない。映画製作者としてマイケルが20年間のキャリアの中で誰かを訴えるのは初めてのことだ。これがどれほど深刻な問題かを示している」と語っている。

 一方ワインスタイン兄弟は、ハリウッド・リポーター紙でムーア監督の主張に激しく反論しており、「我々は払うべきものはすべて支払っている。ムーア監督は莫大な金を受け取っており、大げさに振舞っているだけ。恥ずべきことだ」とコメントしている。ムーア監督とワインスタイン兄弟は『華氏911』の成功後にも、2007年の映画『シッコ』や2009年の映画『キャピタリズム マネーは踊る』などで共にヒットを生み出してきただけに、今後、両者の関係がどうなっていくかは不透明だ。


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