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反体制派として禁固6年、審査員に選出されるもベルリン入りできず…パナヒ監督【第61回ベルリン国際映画祭】

反体制派として禁固6年、審査員に選出されるもベルリン入りできず…パナヒ監督
審査員席に座ることができなかったジャファル・パナヒ監督 - Photo:Yukari Yamaguchi

 2月10日、第61回ベルリン国際映画祭が開幕し、審査員団が会見した。審査員長の女優イザベラ・ロッセリーニはじめ、プロデューサーのジャン・チャップマン、女優のニーナ・ホス、監督で俳優のアミア・カーン、ガイ・マディン監督、衣装デザイナーのサンディ・パウエルが出席した中、判決が下ったジャファル・パナヒ監督の参加はかなわなかった。

 「審査員長として参加だなんて、うぬぼれちゃうわ」と喜びを表すロッセリーニも、パナヒ監督については真摯な表情を見せた。イランで反体制派として禁固6年、映画製作禁止20年の判決が下り、現在のところベルリン入りできずにいる審査員パナヒ監督に対して、ロッセリーニは「まだ彼が来ることを願っているわ。希望は捨てていない。彼の国際映画祭での存在は忘れられるものではないわ」と言い、イランの厳しい検閲についても「アートを殺す行いだわ」と抗議した。

 チャップマンも「みなが同じではつまらない。それぞれの国の文化、個性が見られるのがすばらしい」と各国からさまざまな映画が寄せられる国際映画祭の意義を強調した。

 パウエルは前々回の審査員長だった同じイギリスのティルダ・スウィントンに触れて「ティルダから、ここでの時間がいかにすばらしいかは聞いていたわ」と言い、そのスウィントンやベルリンとも縁の深いデレク・ジャーマン監督の活動について「ジャーマン監督の場合はホモフォビアに対して戦っていたわ。80、90年代は今よりもっとひどい状況だったから」と映画を武器に戦った監督の例をあげ、審査員一同が空席のパナヒ監督を気遣う会見となった。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)


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