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去勢手術で男性から女性へと変ぼうを遂げた現代アーティスト・ピュ~ぴる!「両親に申し訳ない」と涙!!

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目をうるませながら、当時を振り返ったピュ~ぴる
目をうるませながら、当時を振り返ったピュ~ぴる

 3日、渋谷のユーロスペースで映画『ピュ~ぴる』試写会が行われ、現代アーティストのピュ~ぴる松永大司監督が舞台あいさつに登壇した。

映画『ピュ~ぴる』場面写真

 性同一性障害の現代アーティスト、ピュ~ぴるの作風は、手作りの裁縫やニットなどで生み出された個性的なコスチュームを自らまとい、それぞれのキャラクターになりきるというパフォーマンスを特徴としている。米のカルチャー誌「ペーパー・マガジン」や、イタリア版「VOGUE」誌などで取り上げられるなど国際的にも注目を集めるピュ~ぴるだが、そんな「彼」が「彼女」へと変ぼうしていく8年の過程を追いかけたのが本作。監督はピュ~ぴるの友人であり、映画『ウォーターボーイズ』で俳優として妻夫木聡玉木宏らと共演した経験もある松永大司。本作が上映されたロッテルダム国際映画祭では、700本以上もある作品の中から、観客投票ランキングで9位にランクインするなど、海外でも非常に高い評価を受けている。

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 本作のテーマでもある、「男性から女性になりたい」という気持ちはどこから生まれたのか、と聞かれたピュ~ぴるは「当時、命がけで愛した人がいたということがひとつのきっかけとしてあります。でもそれだけではなく、家族や自分に対して嘘をつきたくなかったことが大きいですね」とキッパリ。さらに去勢手術を行ったときの気持ちを振り返り、「あのときは手術をすることを家族には告げず、監督と友人と、そして当時愛していた人だけにしか伝えていなかった。手術が終わって目が覚めたときには、自分を生んでくれた両親のことしか浮かばなかったですね。もうこれで自分のDNAを残すことが出来ないんだと思ったら本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました」と語ると、思わずその瞳に涙を浮かべた。

 その姿を見た松永監督は「親に申し訳ないと泣いていたときは、ぼくも涙が止まらなかったですね。こんなに過酷なことをする必要があるのだろうか。それでもこれをしなければならないと思った彼の動機をいろいろと考えさせられました。人が人を好きになることは根本的なことなのに、同性愛ということで後ろ指を指されて、それが当たり前に出来ない人たちがいるんだということを目の当たりにして、それは自分にとっても大きな体験でしたね」と手術のときのことを振り返った。

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 そんなピュ~ぴるの苦悩の軌跡は「SELF PORTRAIT」と題された作品で昇華している。劇中でも紹介されているこの作品では、ほのかに膨らんだ乳房、精巣が除去された男性器など、男性から女性に変ぼうを遂げる過程の写真が赤裸々に写し出される。本作は、困難を抱えながらも、自分らしく生きるということはどういうことなのか、人々に問いかける内容となっている。

映画『ピュ~ぴる』は3月26日より渋谷のユーロスペースにて公開

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