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『落語物語』震災の影響で、初日ならぬ楽日舞台あいさつに アイドル落語家役で出演する春風亭ぽっぽも登場

『落語物語』震災の影響で、初日ならぬ楽日舞台あいさつに アイドル落語家役で出演する春風亭ぽっぽも登場
監督からも演技を絶賛された春風亭ぽっぽ

 8日、東銀座の東劇で映画『落語物語』来場御礼舞台あいさつが行われ、柳家わさび、隅田川馬石、桂扇生、春風亭ぽっぽ、林家しん平監督が登壇した。

 東日本大地震の直後である3月12日に初日舞台あいさつを行うはずだった本作は、震災の影響で初日の上映を含め、予定がすべて中止に。改めてこの日の舞台あいさつとなったわけだが、東劇における本作の上映は今日が最終日。初日ならぬ“楽日”舞台あいさつ、という落語家らしいしゃれを効かせたものとなった。しん平監督は「ご承知のように、震災の影響で初日舞台あいさつは出来なかったわけですが、この時代に一番望まれているのは笑いだそうです。日本に笑いの心がともって、復興に役立つことを祈っております」とあいさつすると観客から大きな拍手が起きた。

 本作主演のわさびも「本来、初日だったはずの(12日の)次の日の13日、1回目の上映に参りました。客席の一番端の席に座って、お越しくださったお客様に心の中で舞台あいさつをさせていただきました。映画を観て、改めて娯楽は大事だなと感じました」としみじみと話しかけた。

 ちなみに本作でアイドル落語家の鶴屋丸千代を演じたぽっぽは、1981年生まれということで、まだまだ若い身ではあるが、ウェブ上に情報が掲載されるとたちまちアクセスが殺到するという人気急上昇中の女流落語家。今回は師匠クラスと肩を並べて本作に出演を果たすという大抜てきとなった。しん平監督が「彼女は師匠が(春風亭)小朝さんなので、いろいろな世界を見てきなさいと言われているんですよ。(劇中では)不倫をしている役なんですが、彼女なりに気持ちを考えて引っ張っていってくれた」とぽっぽを絶賛すると、扇生が「聞いたら、噺家になる前は、そういう(芝居の)勉強をしていたということなんですよ。なるほど、うまいねと思いましたよ。それに器量もいい。ほら、映画館は暗いから可愛く見えるでしょ」と付け加え、会場は笑いに包まれた。

 本作は、社団法人落語協会の全面バックアップを得て製作されたヒューマンドラマ。東京に残る4件の寄席(上野鈴本演芸場、新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場)の協力により、楽屋も含め、全寄席での撮影が行われている。ピエール瀧、田畑智子ら実力派俳優と落語家との競演も話題。一人前の落語家へと成長していく若者の目を通し、落語の世界と温かく感動的な人生賛歌が描かれる。(取材・文:壬生智裕)

映画『落語物語』は4月9日よりシネマテークたかさき、16日より千葉劇場ほか全国順次公開


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