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日本映画の未来を支えるのはブッキーと松ケン!? その魅力を徹底分析!(1/2)

日本映画の未来を支えるのはブッキーと松ケン!? その魅力を徹底分析!
『69 sixty nine』などさまざまな役を演じてきた妻夫木聡 - (c)2004「69 sixty nine」製作委員会

 WOWOW FILMSの第7弾となる映画『マイ・バック・ページ』が公開前から話題となっているが、その理由にいまや日本を代表する俳優・妻夫木聡と松山ケンイチの初共演、そして若き奇才・山下敦弘監督の手腕が挙げられる。未来の日本映画を支えるであろう注目の3人の魅力を徹底分析したい。

 1970年代初頭に起きた実際の出来事を基に描いた映画『マイ・バック・ページ』。その魅力として真っ先に挙げられるのが、妻夫木聡と松山ケンイチという人気俳優同士の演技バトルだ。まずは、理想に燃えるジャーナリスト・沢田を繊細に演じた妻夫木。若かりしころは、青春映画『69 sixty nine』で演じたお調子者の高校生や、アクション大作『どろろ』の主人公・百鬼丸など、ハイテンションな演技や超絶アクションで注目されていた彼だが、ここ数年は、ヒューマンサスペンス『悪人』の殺人犯役など、演技派としての活躍が目覚ましい。「役を演じるのではなく感じるようにしている」と語る妻夫木が、本作では人間味豊かな沢田の心情を見事に表現し、物語に深みを与えている。

 一方、沢田と奇妙なきずなで結ばれる左翼活動家の梅山を演じたのは、どんな役のカラーにも染まりきるカメレオン俳優・松山ケンイチ。映画『人のセックスを笑うな』で人妻に恋するウブな美術学校生を演じたと思えば、『デトロイト・メタル・シティ』ではデスメタルバンドのカリスマボーカリストを悪魔メイクで熱演。まさに、変幻自在という言葉がピッタリな松山だが、本作では革命という目的に向かって突っ走る活動家になりきり、強烈な存在感を発揮している。あるときは熱血ヒーロータイプ、またあるときは真摯(しんし)な好青年風と、接する人間によって違う顔を見せる梅山という難役を松山がどう演じているのか、ぜひとも注目してほしい。

 そんな妻夫木と松山の俳優としての魅力を最大限に引き出したのは、映画『リンダ リンダ リンダ』『天然コケッコー』といった青春映画から、人間の本質に迫った映画『松ヶ根乱射事件』まで、多彩な題材を独自の映像センスで描く期待の若手映像クリエーター、山下敦弘監督だ。本作では初めて社会派ドラマに挑戦し、昭和の時代感や当時の町並みをリアルに再現。さらに、理想と現実の間でもがく青年たちの心の葛藤を丹念に映し出し、重厚な社会派ドラマであると同時に共感性の高い青春映画でもあるという、実に独創的な作品に仕上げているのだ。


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