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ロバート・デ・ニーロ、映画製作者の言動や人間性と作品は別もの!今回のカンヌでの審査基準を明言

第64回カンヌ国際映画祭

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第64回カンヌ国際映画祭コンペ部門の審査委員長ロバート・デ・ニーロ
第64回カンヌ国際映画祭コンペ部門の審査委員長ロバート・デ・ニーロ - Photo:Harumi Nakayama

 第64回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の結果発表に続き、審査員と受賞者の記者会見が現地時間22日、行われた。しかし、最高賞のパルムドールを受賞した『ツリー・オブ・ライフ』のテレンス・マリック監督は、同作品の公式会見と公式上映に引き続き、「シャイ」との理由で姿を見せず。また、『Melancholia(原題)/メランコリア』で女優賞を受賞したキルステン・ダンストは、同作品のラース・フォン・トリアー監督がナチ擁護発言で映画祭史上初の追放処分を受けたことに対しての質問が集中することを予想して会見は行われなかった。ダンストは授賞式の壇上で「映画祭でお騒がせした映画なのに、賞をいただいてありがとうございます」と感謝の言葉を述べたが、何とも後味の悪い幕切れとなった。

 会見で審査委員長のロバート・デ・ニーロは、パルムドールの選考理由について「ほかの作品も非常に素晴らしかったから審査は困難を極めたが、われわれはこの映画の中にある奥深さや意図がパルムドールに相応しいと、協議の結果選んだ」と説明した。またダンストに女優賞を与えたことについてはデ・ニーロは「彼(ラース・フォン・トリアー)は映画祭を去ることになったが、映画祭側は作品を受け入れた。だから選んだまでだ」と語りにとどまり、同じく審査員を務めたフランスのオリヴィエ・アサイヤス監督も「彼の記者会見での発言は許しがたいが、しかし(役者の)演技は素晴らしく、そして脚本も秀逸で、素晴らしい仕事をしている」と、監督の発言と作品の評価は別物であることを強調した。(取材・文:中山治美)

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