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小林幸子、故郷・新潟県中越地震のとき多くの人たちに助けられた…支援の気持ちは「お返し」から 被災地訪問の経験語る

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豪華衣装で登場した小林幸子 被災地支援は恩返しだという
豪華衣装で登場した小林幸子 被災地支援は恩返しだという

 演歌歌手の小林幸子が31日、スペースFS汐留で行われた映画『テンペスト』の衣装お披露目会に、映画で使用されたゴージャスな衣装で出席し観客を魅了した。この衣装は主演のヘレン・ミレンが劇中で実際に着用し、第83回アカデミー賞衣装デザイン賞にもノミネートされたもの。NHK紅白歌合戦でのド派手な豪華衣装でおなじみの小林は、「ヘレンとサイズがピッタリ」とご満悦だった。

映画『テンペスト』場面写真

 東日本大震災の被災地に自ら大型トラックで救援物資を届けるなど、人情に厚い姿も注目されている小林は、被災地訪問の様子を交えながら、現在の心情を吐露(とろ)。「幸せとは求めるものではなく、気づくものだと現地で感じました」といい、現地では「普通に『今日は平凡で何もなかった』って言える一日が、本当はとっても幸せ」ということに気づかされたという。また、被災地でのコンサートを行った理由については、被災地の人々が「(歌を聴いている間)一時でも歌の世界に入ることができて、今の状況を忘れられることができたら」という、自分自身が歌手としてできることをしたいという思いがあったことを明かした。

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 また、小林が被災地を支援する理由の一つは、故郷で発生した新潟県中越地震のとき、多くの人たちに助けてもらった恩返しの気持ちでもあるのだという。「日本中の人が来てくれて、本当に助かりました。助けていただいたんです」と中越地震発生当時を振り返った小林は「人間の優先順位は命で、次は人です、人とのきずな。人が人を助けてくれるんです」と持論を語った後、助けてもらったときの気持ちを「今までは考えつかないくらいの感謝であり、(今回の被災地支援は)本当に助けていただいたお返しなんです」と語っていた。

 映画『テンペスト』はシェイクスピア最後の作品として知られる名作を、「愛と赦(ゆる)し」をテーマに、大胆な解釈を加えて実写化した作品。オフ・ブロードウェイで同戯曲の演出経験があるジュリー・テイモアが監督を務め、アカデミー賞女優ヘレン・ミレンの鬼気迫る演技や美しい映像、そしてアカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートしたゴージャスな衣装など目が離せない。(取材・文:中村好伸)

映画『テンペスト』は6月11日より全国公開

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