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戦前から戦後にかけての名画ポスターがズラリ!野口久光の展覧会が東西の美術館で開催中(1/2)

戦前から戦後にかけての名画ポスターがズラリ!野口久光の展覧会が東西の美術館で開催中
淀川長治氏や双葉十三郎氏……まだ彼らがいたころに映画を観ていた人には必見の展覧会! - 「野口久光 シネマ・グラフィックス展」ポスター

 映画『大人は判ってくれない』『禁じられた遊び』など、戦前から戦後にかけて、ヨーロッパ映画を中心に1,000点以上の映画ポスターを手掛けた野口久光さんの展覧会が現在、兵庫県と神奈川県の2か所で開催されている。当時を知る映画ファンならば忘れることのできないポスター原画のみならず、プログラムや当時の映画雑誌の表紙など、グラフィックデザイナーとして、西洋映画の魅力を紹介し続けてきた巨人・野口さんの功績を改めて確認させてくれる絶好の機会となっている。

 ヨーロッパ映画を中心に生涯で1,000点以上のポスター作品を手掛けた野口久光さんは、グラフィックデザイナーのほか、レコード批評家やミュージカル評論家としての顔も持っており、その幅広い知識とセンスを生かした斬新なデザインのポスターは多くの映画ファンを今なお魅了し続けている。ジャン・ルノワール監督の映画『フレンチ・カンカン』のポスターをはじめとして、ハリウッドとはまた一風異なる、ヨーロッパ映画ならではの雰囲気を絶妙な色彩感覚やレタリングで紙上に再現したポスターは、当時はまだ「西洋」という言葉が特別な響きを持っていたことを教えてくれる。芸術的見地からいっても、その作品群は単なるポスターの枠を超え、一枚の絵画にもたとえられるほどの評価を受けており、生誕100年となった2009年には映画ポスターデザイナーとして展覧会も開催されるなど、近年業績が再評価されつつある存在だ。

 兵庫県・西宮市大谷記念美術館で開催中の「野口久光 シネマ・グラフィックス展」は、その野口さんの作品から映画ポスターを中心に、映画スターのポートレート、映画プログラム表紙、映画雑誌表紙などを約220点紹介。映画界における野口さんの功績に改めてスポットを当てている好企画となっている。そして映画ファンならばチェックしておきたいのが、同展の公式図録。約330点の映画ポスターに加え、先日亡くなった児玉清さんをはじめとして、石原慎太郎、松本幸四郎、仲代達矢、大林宣彦、山口淑子、宮城まり子、立川談志、山田宏一、横尾忠則からの寄稿を収録している読み応え十分の図録に仕上がっており、往年の映画ファンならば喉から手が出るほど欲しくなること間違いなしだ。同展は来年には来年尾道市美術館などを巡回する予定となっている。

 また、7月1日からは神奈川県・鎌倉市川喜多映画記念館にて「グラフィックデザイナー野口久光の仕事 ~ヨーロッパ映画を彩るポスターとともに~」を開催中。こちらは、映画ポスターはもちろん、音楽レコードのジャケット、スケッチなども紹介したもので、グラフィックデザイナーとはまた違う、レコード愛好家としての顔も垣間見えるものとなっている。


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