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ナタリー・ポートマンのオスカー受賞を衣装でサポート 日本人トップダンサーがコンセプトを明かす(1/2)

ナタリー・ポートマンのオスカー受賞を衣装でサポート 日本人トップダンサーがコンセプトを明かす
ナタリーのアカデミー賞受賞にも、大きく貢献したはず!-竹島由美子

 第83回アカデミー賞でナタリー・ポートマンに主演女優賞をもたらし、日本でも大ヒットを記録した映画『ブラック・スワン』でナタリーの熱演を衣装の面からサポートしていた日本人トップバレエダンサーの竹島由美子が作品へのコンセプトを語った。

 本作で衣装デザインを担当したエイミー・ウェストコットは、製作にあたり、バレエダンサーたちが普段どのような衣装を愛用しているのかを知るため、徹底的にリサーチを行った。その結果、多くのダンサーが愛用するレオタードブランドとして浮上したのが、竹島がデザインする「YUMIKO」だった。世界中のダンサーたちは口をそろえて「YUMIKOのウェアを一日中着ていたい」と熱望し、現在でも順番待ちの状態が続くという。いったい、何が彼女たちを夢中にさせるのか。竹島は「一番の違いは形でしょうね。体の線をキレイに見せるためのデザインというか。それと色も50色から選べます。一つ一つがカスタムメイドなので、お届けまでに時間がかかってしまうのが心苦しいんですが」と人気の秘密を明かした。竹島自身もドイツで活躍する現役のプリンシパルダンサーで、「自分が着やすいもの、着たいものを作る」ことが同業者であるダンサーたちに受けている理由なのだろう。

 本作で竹島は、ナタリー演じるニナのキャラクターを色で表現した。「白鳥の湖」のオデット(白鳥)そのものといった前半部分は、清らかな淡いピンクの衣装。「母親が娘に対して抱くようなかわいい幼さを見せるということですよね。母親の夢というか、バレリーナに抱くイメージってピンクなんです。この映画にもそういう面は出てきますよね」と解説する。しかし、次第にオディール(黒鳥)の演じ分けに苦悩するようになると、ニーナは母親に反発するようになる。「バレエの世界を深く知っていくということは、ものすごくショックなことなんです。最初は楽しいだけだったはずなのに、本気でやろうと思うと重労働になり、体中が痛くなってくる。精神的にも、ものすごく参る職業」と竹島が語る通り、劇中でそのシークエンスにさしかかると、いつしかニナの衣装もグレーに変化する。

 一方、ミラ・クニス演じるニナのライバル・リリーの衣装は、黒で表現。「彼女はもしかしたらまだ、主役をはれるようなテクニックはなかったのかもしれない。でも、内面的にはそれができるようなものを持っていたんじゃないかと思った。潜在的にブラック・スワンができる人間なんだということを黒で見せたわけです」と語る竹島の言葉通り、そんなリリーの存在感が次第にニナの心をむしばんでいくようになる。ナタリーの迫真の演技がオスカーをもたらした背景には、トップダンサー・竹島の衣装のバックアップもあったのではないだろうか。衣装の面から改めて映画を見直すと、非常に興味深い。


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