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映画『カウボーイ&エイリアン』が僅差で『スマーフ』に勝利!『キャプテン・アメリカ』は3位に! -8月1日版

全米ボックスオフィス考

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「あの青い妖精に勝てたか!」「ただ目の前のエイリアンとの戦いが待っています……」-映画『カウボーイ&エイリアン』より
「あの青い妖精に勝てたか!」「ただ目の前のエイリアンとの戦いが待っています……」-映画『カウボーイ&エイリアン』より - (C) 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

 今週の全米ボックスオフィスは、新作ファミリー映画『スマーフ』、そしてSFアクション映画『カウボーイ&エイリアン』が白熱の首位争いを繰り広げ、最終的には3,643万ドル(約29億1,440万円)をたたき出した『カウボーイ&エイリアン』が僅差(きんさ)で首位に輝いた。(1ドル80円計算)

今週第1位の映画『カウボーイ&エイリアン』場面写真

 金曜日はスマーフ、土曜日は『カウボーイ&エイリアン』、そして日曜日は僅差で『カウボーイ&エイリアン』というデッドヒートが繰り広げられた今週のボックスオフィスは、一部オンライン映画サイトが日曜日夜の時点で上位2作品が引き分けであると報じたほどの大接戦で、一夜明けて8月1日の昼に最終集計が発表されるまでは『スマーフ』がトップか、はたまた『カウボーイ&エイリアン』がトップか最後までわからない状態だった。

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 ただ、カウボーイたちの勝利に水を差すわけではないが、この作品は製作費用に1億6,300万ドル(約130億4,000万円)もかかっており、公開映画館数においても3,750館と、かなりの規模で公開されている。だが、1館あたりの平均興収は9,715ドル(約77万7,200円)となっており、上映館数3,395館である第2位の『スマーフ』が1館あたり1万489ドル(約83万9,120円)を稼ぎ出しているという部分に着目すると、合計収益では『カウボーイ&エイリアン』に軍配が上がるものの、1館あたりからの稼ぎが多かった『スマーフ』のほうが、『カウボーイ&エイリアン』たちよりも賢い稼ぎ方をしているともいえる。それぞれの作品にかかっている細かい出費が不明なため確実なことはいえないものの、現時点ではスタジオの手元に残る最終利益のレベルにおいては『スマーフ』がリードをしている可能性がある。

 王座のタイトルを惜しくも逸してしまった第2位の『スマーフ』の収益は、最終的に3,561万ドル(約28億4,880万円)と発表され、トップとは競馬でいうところの鼻差という結果となった。ソニー・ピクチャーズの観客調査によると、この映画を観に来ていたのは40パーセントが12歳以下の子ども(全体の25パーセント)を連れた親子連れ、そして女性客が64パーセント、25歳以上の観客が55パーセントという結果が出ている。

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 第3位は、映画『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』で2,555万ドル(約20億4,400万円)の収益で先週から60.7パーセントの下降。先ごろ公開されたアメコミ映画『グリーン・ランタン』の同時期よりは上々な成績を上げており、公開10日時点においては映画『マイティ・ソー』 の1億1,946万ドル(約95億5,680万円)に近い1億1,742万ドル(約93億9,360万円)の総合興収となっている。

 代わって第4位は、映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2』で2,198万ドル(約17億5,840万円)。先週から53.7パーセントという降下率を示したものの、7月29日の時点でアメリカ国内において興収3億ドル(約240億円)の大台を超え、さらに映画『ハリー・ポッターと賢者の石』の興収を抜いて、シリーズ最高の大ヒットとなった。

 今週トップ5の最後を飾るのは初登場ラブ・コメ映画『クレイジー、ステューピッド、ラブ(原題) / Crazy, Stupid, Love.』で1,910万ドル(約15億2,800万円)。人気コメディー俳優スティーヴ・カレルの主演映画にしては少々元気がないものの、先日公開されたトム・ハンクスジュリア・ロバーツ共演のラブコメ・ドラマ映画『ラリー・クラウン(原題) / Larry Crowne』の週末興収よりも売り上げている。配給ワーナー・ブラザーズの調査によると、映画を観に来ていた64パーセントが女性客、そして71パーセントが25歳以上という結果が出ている。

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 次回のチャート予想に移るが、週末に公開が予定されている新作は、コメディー映画『ザ・チェンジ・アップ(原題) / The Change-Up』とSF映画『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』の2本だ。

 1本目は、『グリーン・ランタン』でスーパー・ヒーローを演じたライアン・レイノルズが、この作品では3人の子持ちの親友と中身が入れ替わって、育児に翻弄(ほんろう)されるプレイボーイというコミカルな役に挑戦してる。中身が入れ替わってしまう仲良し2人組のストーリーは、ありきたりだが、コメディー好きなアメリカの映画ファンのことを考えると、この作品がトップ5のどこかにチャートインする可能性は大きい。

 2本目は、映画『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』である。猿がガッツポーズをしているポスターを見ると一瞬パロディー映画と勘違いしてしまうが、どうしてどうして、この作品はチャールトン・へストン主演の名作映画『猿の惑星』の前日譚(たん)として作られた新作である。映画『スラムドッグ$ミリオネア』で有名になったフリーダ・ピントジェームズ・フランコと共演し、映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでゴラムを熱演したアンディ・サーキスが猿軍団のリーダーとなるシーザーを演じている。果たしてこの作品、オリジナルに恥じないようなパフォーマンスができるか否か、来週のランキング発表が楽しみである。(文・ロス取材:明美・トスト/Akemi Tosto)

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