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桐谷美玲もメロメロ!?の禁断の映画『ムカデ人間』ライムスター宇多丸がムカデ愛に満ちたトーク!

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オシャレキッズがどよめく本作が、すっかりお気に入りのライムスター宇多丸
オシャレキッズがどよめく本作が、すっかりお気に入りのライムスター宇多丸

 9日、渋谷のシネクイントで映画『ムカデ人間』大ヒット記念トークショーが行われ、Rhymester(ライムスター)の宇多丸と、デザイナー兼ライターの高橋ヨシキがムカデ愛あふれるトークを行った。

映画『ムカデ人間』写真ギャラリー

 人間の口と肛門をつなげるという、そのあまりにも不謹慎なヤバすぎる内容で、日本中で総スカンをくらうはずが、まさかの大逆転、全国で連日大入りのヒットを記録している映画『ムカデ人間』。女優でモデルの桐谷美玲が、北海道の映画館にあった「顔抜きムカデパネル」を使った、まさかのムカデ姿を自身のブログで披露したり、オシャレな某俳優がムカデTシャツを買い求めたという目撃情報があったりと、日本の著名人の間にも「やっぱりムカデが好き」という気持ちを隠せない人たちがちらほらと表れているようだ。

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 今回のトークショーは、レイトショー終了後、終電間際の時間に開始されたにもかかわらず、ほとんどの観客が居残り。「火曜の夜なのにこんなにお客さんがいて。大ヒットしているみたいで、僕は本当にうれしいですよ」と高橋がしみじみ語ると、宇多丸も「そりゃ映画がクソつまらなかったら、すぐに帰りますよ」とその意見に同調。そして「下の映画館(シネマライズ)でバンクシーの『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』を観に行ったときに、これの予告編がやってたんですよ。劇場にはアート好きなオシャレキッズが集まっているわけ。そこに『ムカデ人間』の予告編が始まったらどよめきが起きた(笑)。笑うでもなく、どよめくのがいいなと。普段(こういうジャンルの映画を)観ない人が観ることに意味があるんですよ」とニンマリする宇多丸は、そんな状況が楽しくて仕方がなかったようだ。

 豊富な映画知識に裏打ちされた2人のツッコミに会場は爆笑の嵐。特にムカデ人間を生み出したいという邪悪な欲望を抱く、ハイター博士(ディーター・ラーザー)のチャーミングさが2人のツボだったようだ。ムカデ人間にするため、眠り薬入りの水を女性に飲ませようとするも、なかなか飲もうとしないのにいらつく博士。ムカデ人間の構造を解説するのに使用する、あまりにも稚拙な博士の絵。さらに、自分の夢が成就した博士の満足げな晩酌風景など、2人のハイター話はとめどなくわきあがり、宇多丸も「思い出せば思い出すほど愉快だな」と終始笑顔。それは観客も同様で「観客の皆さんがニコニコしている。『ムカデ人間』がどれだけ人の心を安らかにするかといういい証明ですよ。僕にとっては『かわいらしい映画』というジャンルなんです。博士もかわいいし、ムカデ人間もかわいいし、みんなかわいい」と語る高橋の顔もかなりメロメロに。観た者に強烈なインパクトを与える本作を、心から愛する人たちへむけた「ムカデのうたげ」は、大盛況のうちに幕を閉じた。

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 本作は、かつてシャム双生児分離手術の専門医として活躍した外科医・ハイターが、人間同士をつなぎ合わせ、生涯の夢だった「人間ムカデ」を作り上げようとするカルトホラー。劇中に登場するムカデ人間さながら、包帯で3人1組で体の一部を「つなげる」だけで鑑賞料金が1,000円に割り引かれる「ムカデ割引」が各地の上映館で実施されており、すでに全国で500人以上の人たちがつながったそう。劇中のように四つんばいになって包帯でつながる「上級者スタイル」での来場も、すでに5組以上報告されているとのこと。日本中に広がる「ムカデの輪」はまだまだ広がっていきそうだ。(取材・文:壬生智裕)

映画『ムカデ人間』は渋谷のシネクイントほかにて公開中

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