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ドラマ「モテキ」で岩井俊二監督の『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』を勝手にパロった大根仁監督が岩井監督に平あやまり!

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岩井監督(左)と、大根監督(右)
岩井監督(左)と、大根監督(右)

 映画『モテキ』(9月23日公開)で長編映画監督デビューを果たす大根仁監督が、岩井俊二監督と対談を果たし、岩井監督の映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』を完全パロディ化して話題を呼んだ、人気深夜ドラマ「モテキ」第2話の制作秘話を語った。

 原作は累計180万部超の久保ミツロウの人気コミックで、2010年、深夜枠でテレビドラマ化された、「モテキ」。とつぜんモテ期がやってくる、恋愛偏差値が低い主人公・藤本幸世役の恋愛模様を描いた本作の第2話は、藤本を演じる森山と、ヒロインのひとりである中柴いつか役の満島ひかりが、岩井監督の代表作である映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか? 』のロケ地巡りに行くというストーリー。だが、いつものドラマとは明らかに違って、カット割りから、セリフ回し、映像の空気まで、まさにオリジナルの映画そのままな世界観が映画ファンのあいだで話題を呼んでいたエピソード。

 実はスタッフから“モテキ”第2話の話を聞いたという岩井監督に、大根監督は対談冒頭、「本当に勝手なことして、すみませんでした」と平謝り。岩井監督は、「いやいや、楽しめました」と終始ニコニコの笑顔で、和やかに対談が始まった。大根監督は、「深夜番組だったんで、まさか見ていないだろうと思っていたら、その夜のうちにツイッターで岩井さんに伝わったことがわかって、ドキッとして訴えられる! ってテレビ東京さんとドキドキしていたんです」と当時のヒヤヒヤな心境を話すと、当の岩井監督は「お芝居はぜんぜんちがうことをしているのに、アングルやカット割りまでがぴったり合っていたので、むしろ度肝を抜かれました」と訴えるどころか、完成度の高さを絶賛した。

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 岩井監督の数々の作品に影響を受けたという大根監督は、何度も作品を観て、カット割りや、シーンの研究をしていたことを告白。ひとつひとつのシーンを緻密に覚えている上、ロケ地まで自力で見つけ、足りない小道具まで作って、オリジナルの名シーンを完璧に再現してみせた大根監督の情熱に、岩井監督も驚きを隠せない様子だった。また、出演をきっかけに『打ち上げ花火~』を観て、映画を気に入った満島が「わたし、奥菜恵の声を出します!」と言ったという撮影の裏話を披露すると、岩井監督も「完全にやってましたね。なずな(奥菜恵が演じた役柄)の“離してよ!”ってとこも頑張ってやってましたね」と思わず爆笑。「いい感じにイジリ倒してもらえてうれしかったです」という岩井監督と、大好きな映画はシーンのひとつひとつを研究する大根監督。映画を心から愛する二人の監督の“映画愛”にあふれた対談は、約一時間にわたって行われ、映画『モテキ』制作秘話から、二人が幼いころに影響を受けた映画、撮影の手法にいたるまで、映画ファンにはたまらない内容となっている。

  対談の全編は、岩井俊二監督の公式サイトで今日から配信。「モテキ」裏話も盛り沢山な対談を観たあとは、映画公開前にもう一度ドラマ「モテキ」の復習がしたくなるはず! だが第2話を観る前には、大人と少女の中間で醸し出す不思議な色気で熱演している奥菜恵や、現在は個性派俳優として活躍している山崎裕太のナチュラルな演技がキラキラと輝く、子どもたちのひとつ夏のエピソードを切り取った岩井監督の代表作を、ぜひこの機会に楽しんでもらいたい。映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』は同サイトにて無料で配信中だ。(編集部:森田真帆)

映画『モテキ』は9月23日全国公開

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