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櫻井翔&宮崎あおい『神様のカルテ』役がらへの戸惑いと作品完成の達成感を吐露

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「皆さんの心にずっと残ったらいいなと思います」と宮崎あおい
「皆さんの心にずっと残ったらいいなと思います」と宮崎あおい

 27日、映画『神様のカルテ』の公開初日舞台あいさつがTOHOシネマズ日劇で行われ、出演者の櫻井翔宮崎あおい岡田義徳原田泰造加賀まりこ深川栄洋監督が登壇し、櫻井が撮影現場で若いスタッフに温かい言葉をかけられたことを明かして「かかわった方、すべての思いが詰まった作品です」と感無量の表情で語った。

映画『神様のカルテ』写真ギャラリー

 映画の上映後に行われたこの日の舞台あいさつ。涙を流す観客が多数いる会場に登壇した一同は、感動の余韻(よいん)が伝わったのか終始感慨深げな様子。櫻井は「撮影に入る前、『こんな役を自分にできるだろうか?』と迷っていたときもあった。撮影は決して楽しい日々ではありませんでしたが、役と作品にしっかり向き合うことができ、素晴らしい皆さんと一緒に作品を作ることができてとても幸せです」としみじみコメントした。そして撮影現場でのエピソードとして、「現場に入って一番初めに声をかけていただいたのが、音声部の若いスタッフの方で、『櫻井さん、毎日忙しいでしょうけど、一緒にいい作品にしましょう』と言っていただいた。かかわったすべての方の思いが詰まった作品です」と、役者もスタッフも同じ思いで取り組んだ作品であることがうかがえるエピソードを明かした。また妻役を演じた宮崎も気持ちは同じようで、「(登壇時に)劇中の音楽が流れていたのを聴いて、今日で映画のためにできることはほとんどなくなったんだなと感じました。作品が自分たちのもとを離れるのはすごくさみしいけど、皆さんの心にずっと残ったらいいなと思います」と観客たちに向かって語りかけると、会場は温かい拍手に包まれた。

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 そんな感動的な雰囲気で進んだ舞台あいさつだったが、会場が笑いに包まれる場面もしばしば。本作の宣伝のために、櫻井が100媒体以上の取材を受けたと紹介された際、櫻井は「100倍のテンション?」と聞き間違え、「そうだったかな? しっとりやっていたと思うんですけど」とボケてみせる。そして役柄についてまじめに語っていたかに見えた原田泰造も、途中からおなじみの「は~らだたいぞうです!」とアピールを行って、会場の雰囲気を明るく一変させていた。

 『神様のカルテ』は、最愛の妻や同じアパートの住人たちと心を通わせながら、地方都市の病院で働く医師の栗原一止(櫻井翔)に、あるとき大学病院から誘いの声がかかる。迷う一止の前に、彼を頼って末期がんの患者がやってきたことから、医者や医療のあり方を見つめなおしていくヒューマンドラマ。(肥沼和之)

映画『神様のカルテ』は本日より全国公開

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