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「篤姫」以来の夫婦を演じる宮崎あおいと堺雅人に絶賛の声!「2人の夫婦なら安心して観られる」

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左から佐々部清監督、脚本の青島武
左から佐々部清監督、脚本の青島武

 28日、大分県の由布市湯布院公民館で開催されている第36回湯布院映画祭で開催された特別上映作品『ツレがうつになりまして。』のティーチインで、監督の佐々部清、脚本の青島武、プロデューサーの國松達也臼井正明が、辛口の観客の前でトークバトルを行った。NHK大河ドラマ「篤姫」で夫婦を演じた宮崎あおい堺雅人が再び夫婦役に挑戦することで話題になっている本作。辛口の観客が集まることで有名な湯布院映画祭の観客も、「普通の役者が夫婦を演じると、どこか気恥ずかしくなるような夫婦像が提示されることが多いが、この2人が夫婦を演じると安心して観られる。(うつ病という題材を扱っているのに)笑いがいっぱいあって、楽しい映画だった」と本作を絶賛。観客に好意的に迎え入れられ、出席者たちにもホッとした表情が浮かんだ。

映画『ツレがうつになりまして。』場面写真

 本作のメガホンを取った佐々部監督は、2002年の映画『陽はまた昇る』で監督デビューし、第2作となる『半落ち』で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した実力派。現在は『日輪の遺産』が公開中で、『ツレがうつになりまして。』は11作目の監督作品となる。泣かせるドラマのツボを押さえた佐々部演出には、号泣させられてしまう人も多いが、一方で、その「泣かせ」の演出に批判的な意見が寄せられることもある。青島は「酒を飲むと佐々部監督の映画を批判するやつが必ず2人いるんです。それは僕と(『星守る犬』『はやぶさ 遥かなる帰還』監督の)瀧本智行。佐々部監督は僕たちの批判を聞きたくてわざと試写状を送ってくるんです。だから僕たちも酒を飲むと調子に乗って、映画の『半落ち』って中身も『半落ち』だよねといった軽口をたたいて監督に絡む」とちゃかし、会場を沸かせた。

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 しかしそんな青島も、佐々部監督とタッグを組んだ『ツレがうつになりまして。』の脚本は、一筋縄ではいかなかったことを明かす。「ご結婚されている方はおわかりだと思いますけども、亭主に嫌みを言った後にごめんねってなかなか言えないじゃないですか。だから、(宮崎あおい演じる)ハルさんが思っている本音は、(宮崎が毎日つけている)家計簿日記という形で、全部イラストとして映し出してしまおう、というアイディアを思いついた。これはつまり、従来の佐々部映画だと重要なシーンになる見せ場を全部イラストにして、監督や役者にとって一番いい芝居をわざと撮らせないということになるんです」と佐々部監督にニヤリ。そんな青島に、「(本作の出来の良さは)みんな青島さんの功績。佐々部さんにはこれから脚本を書かないで監督に専念してもらった方がいい」と軽口をたたく観客も出現し、会場は笑いに包まれた。

 『ツレがうつになりまして。』は、細川貂々のベストセラーコミックエッセイの映画化作品。夫がうつ病になったことをきっかけに、これまでの自分たちの姿を見つめ直し、共に成長していく夫婦のきずなを描く。(取材・文:壬生智裕)

映画『ツレがうつになりまして。』は10月8日より公開

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