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松下由樹VS木村多江!女優が火花を散らす舞台『大奥~第一章~』に大奥ファン熱狂!

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実力派女優二人の熱い演技バトルは、鳥肌もの!
実力派女優二人の熱い演技バトルは、鳥肌もの!

 2003年6月に放送スタートして以来、女性から圧倒的な人気を集めているフジテレビ系スーパー時代劇「大奥」シリーズの舞台化第二弾、「大奥 第一章」が今月3日より幕を開け、早くも大奥ファンの好評を博している。

映画『大奥』場面写真

 人気ドラマ「大奥」が、最初に舞台化されたのは、2007年。幕末、和宮降嫁を題材にしたシリーズ第一弾は、明治座の動員記録を塗り替え、翌年2008年には全国15都市で上演。2010年には、東京、福岡、大阪を回り、計245回の公演を達成させた。第二弾となる本作は、2004年に放送されたドラマ「大奥~第一章~」を舞台化。脚本を劇場版も含めシリーズ全作に携わっている浅野妙子が担当するほか、演出はシリーズを通して「大奥」の世界観を作り上げてきた林徹監督が務める。春日局役をテレビ版と同じ松下由樹が演じ、ドラマで家光の正室・孝子役を演じた木村多江が、春日局と対抗する将軍家光の実母・江与を演じる。

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 ドラマでは、大奥を誕生させた春日局と、三代将軍家光の側室たちとの女の戦いを描いていたが、本作は、次男を世継ぎとしたいお江与との対立に勝ち、三代将軍家光を誕生させるまでの物語。ドラマでは描かれることのなかった、お江与の家光に対する思いもていねいに描かれており、生まれてすぐの赤ん坊を産んだばかり、おふく(のちの春日局)に預けられてしまった、母としての苦悩、愛するが故に突き放し次男を溺愛してしまう複雑な母性愛は涙を誘う。母の愛情を得ることができない将軍・家光を不憫に思い、さらなる愛情を注ぎ込む春日局の“母性”に、ドラマでは、完全に“敵”として描かれていたお江与の繊細な心理描写が加わり、二人の“母”の愛憎劇はさらなる深みを増している。言うまでもないが、お江与は、現在NHKで放送中の大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」で、上野樹里が演じている江と同一人物。今週は、ちょうど長男を、富田靖子が演じるおふくにとられてしまうエピソードが放送されるため、大河を観ている人は、違った視点で、新たな“江”の物語を楽しめるはず。

 また実力派女優、松下と木村の熱演はもちろん、妻のお江与に尻に敷かれている二代目将軍秀忠を演じる原田龍二、実母の愛情を求めるたびに裏切られ、絶望していく三代目将軍・家光を演じている若手俳優の田中幸太郎の演技も光っており、「大奥」を彩るイケメンたちの輝きも見逃せない。

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 公演中の明治座には、連日、10代から80代まで、幅広い年齢層の大奥ファンが訪れており、新たな「大奥」の物語を満喫している様子。会場を出た観客に感想を聞くと、「女同士の対立だけでなく、母と子の物語に涙が止まりませんでした」「ドラマでは駆け足気味に描かれていた部分がていねいに描かれていて良かったです。母として、お江与にも同情しました」「着物がとてもきれい。松下さん、木村さんの演技に涙しました」など、涙が止まらなかったという人が多数見かけられた。前作に続き、本作もまた、大奥ファンを熱狂させているようだ。(編集部:森田真帆)

舞台版「大奥 第一章」は10月2日~10月27日に東京・明治座にて上演 11月4日~11月27日に愛知・中日劇場にて上演

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