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寺島しのぶが三島由紀夫の妻、ARATAが三島の若松孝二監督『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』いよいよ完成!

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寺島しのぶ(上)とARATA(下)
寺島しのぶ(上)とARATA(下) - (C) 若松プロダクション

 映画『キャタピラー』『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』を手掛けた若松孝二監督の新作『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』に、女優・寺島しのぶが三島由紀夫の妻役で出演することがわかった。若松監督はARATA主演の本作以外にも、新作『海燕ホテル・ブルー』を制作しており、来年公開に向けて、両作品ともまもなく完成を迎える。

前作『キャタピラー』場面写真

 これまで45年以上にわたり、独自の燃えるような熱意で映画制作を続けてきた若松監督。新作となる『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』と『海燕ホテル・ブルー』は、ほぼ同時期、時には交互に撮影するなど、意欲的に制作を進めてきた。ARATAが主演を務め、三島由紀夫を演じる『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』は、三島の割腹自決を題材とした作品で、自決までの日々や葛藤を描いた物語だ。若松監督の前作『キャタピラー』で第60回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞し、世界的な評価を高めた寺島しのぶが本作にも参加し、三島の妻役を演じている。ほかにも、三島を隊長とする「楯の会」で行動を共にした政治活動家・森田必勝満島ひかりの弟、満島真之介が演じている。満島が若松監督作品に出演するのは本作が初めて。

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 一方、直木賞作家・船戸与一の同名小説を映画化した『海燕ホテル・ブルー』は、5年の刑期を終えて出所してきた一人の男の姿を追う情念の物語。男を演じるのは、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』『キャタピラー』で若松組に参加経験のある地曵豪。ARATAは本作にも出演し、『キャタピラー』で手足を失った帰還兵を見事に演じきった大西信満も参加している。ヒロインは新進気鋭の女優・片山瞳が務めている。

 趣の異なる2作品を今年に入り怒涛の勢いで制作してきた若松監督。オフィシャルサイトのブログでは予告編制作の様子が伝えられており、映画の完成は間近。若松プロダクションによると、両作品共、公開日などの詳細は未定だが、来年公開を予定しているという。先日、テレビ番組で佐野史郎に新作出演オファーをするというサプライズもあった若松監督だが、メッセージ性の強い衝撃作を世に送り出す新作の数々に期待したい。(編集部・小松芙未)

映画『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』と『海燕ホテル・ブルー』は2012年公開予定

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