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NHKでエロをやるのはある種の挑戦だった!「サラリーマンNEO」、エロは一種の癒やし!?

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エロトークで大盛り上がり!?
エロトークで大盛り上がり!? - 左から内村宏幸、小池徹平、吉田照幸

 実在する企業やCMをパロディー化したり、ちょっぴりエロチックなネタにも果敢に挑戦するなど、ある意味、これまでのNHKではタブーとされてきた内容で人気を集めた異色のコント番組を映画化した『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』に出演する小池徹平吉田照幸監督、脚本家の内村宏幸パンフレット収録用の座談会に出席し、本作について語り合った。

エロにも注目です!『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』場面写真

 2004年の放送開始から今年で8年目を迎えたNHKのコント番組「サラリーマンNEO」。今回の劇場版で、番組の顔である生瀬勝久とダブル主演を果たす小池は、番組の世界観を理解するためにこれまで放送されたすべてのエピソードを観てから現場に臨んだという。「あのコントを芸人さんがやったら、バラエティーに見えてしまうんですけど、これは役者が小さなボケを当たり前の顔をして演じるじゃないですか。あれがものすごく斬新でしたね」と感心する小池は、今ではすっかり「サラリーマンNEO」フリークと化しており、過去のコントの細かいシーンまで詳細にコメント。それには吉田監督と内村も「よく観ているなぁ……」と驚くことしきりだった。

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 「サラリーマンNEO」を語る上で「エロ」は、欠かせない醍醐味(だいごみ)の一つといえる。たとえば劇中では「パジャマじゃないと眠れないんです」と前置きして、会社のソファで仮眠をとることになったデザイン部の遠山幹子(金子さやか)の寝姿に、小池たち3人の社員が思わずドキドキしながらチラ見しまうというシーンがあるが、「あのシーンを観て、編集マンが『これはいけるかもしれない』と言ったんですよ。3人の感じが本当の社員のように見えてきたんですよね」と振り返る吉田監督。さらに脚本の内村による「小池さんたちが本当に一生懸命演じてくれていて。彼らが真剣であればあるほどに面白いけど、なんだか(エロっぽい感じが)申し訳なくて」というコメントに、「脚本に書いてあるからですよ(笑)」と返答する小池。スタッフ・キャストのチームワークを結び付けたのは「エロ」だったようで、「この話ならいくらでもできる!」と盛り上がる3人だった。そんな「サラリーマンNEO」にとって「エロ」に対するスタンスとはどういうものなのか。吉田監督は「NHKでエロをやるのは、ある種の挑戦的なことですよね。それでも疲れた男性の観客にとって、やっぱりエロは一つの癒やしになるということは否定できません」と言い切った。

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 サラリーマン社会をギュッと凝縮した、思わず笑ってしまうようなキャラクターが続々と登場し、ある種の世界観が出来上がっている「サラリーマンNEO」だが、小池はやすやすとその世界に入りこみ、コントとドラマとのパイプ役となっている。「(小池が演じる)新城はまじめに演じた方が面白いと言ってくれて、それがすごくうれしかったんですよね。ただ、まじめにやったら、アドリブはないんだろうなと思ったんですが、実際には、まじめにやるほど、アドリブが出てくるんですよ」と切り出した吉田監督。中西課長(生瀬)率いる営業一課の面々が開発した、セクシーな気持ちになれるビールの効能を確認するために、土手越しにある営業一課の白石課長代理夫妻の家を思わず双眼鏡でのぞき込んでしまうシーンにおけるアドリブを例に挙げて、「編集のときに気付いたんですが、まず生瀬さんが、コンマ何秒かのスピードでいち早く双眼鏡を構えてのぞいたんです。そしてそれに気付いた堀内(敬子)さんが続けてのぞいたんですが、まったく遅れずに小池さんものぞいていたんです。この動きはNEOをやっていたらやれるんですけど、小池さんはしっかりと彼らの動きについていっている。これには感心しましたね」とすっかり「サラリーマンNEO」ファミリーの一員となっている小池の演技を絶賛していた。

 本作は、業界5位のビール会社がシェアナンバーワンを目指すことになり、中西課長率いる営業一課の面々が、笑いあり、涙あり、夢あり、挫折あり、色恋ありと奮闘する大逆転コメディーだ。(取材・文:壬生智裕)

『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』は11月3日より全国公開

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