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ニコラス・ケイジとニコール・キッドマンとの再タッグ!大衆娯楽作品を手掛けてきたジョエル・シューマカー監督がメガホン

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ジョエル・シューマカー監督
ジョエル・シューマカー監督

 映画『評決のとき』や『オペラ座の怪人』などの大衆娯楽作品を手掛けてきたジョエル・シューマカー監督が、ニコラス・ケイジニコール・キッドマンが主演した新作『トレスパス(原題)/ Trespass』について語った。

ニコール・キッドマン最新作『ラビット・ホール』

 同作は、ダイヤモンドのディーラーのカイル(ニコラス・ケイジ)と建築家のサラ(ニコール・キッドマン)は、娘エイブリー(リアナ・リベラート)とともに豪邸に暮らしていたが、ある日4人組の強盗が押し入り、3人を力づくで捕らえるが、突如誘拐犯が仲間割れを起こしたことで、3人は反撃を開始するというスリラー・ドラマ作品。

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 映画『バットマン フォーエヴァー』でニコール・キッドマン、映画『8 mm』でニコラス・ケイジとともに仕事をしてきたジョエル監督は、再び彼らとタッグを組んだことについて「実は、ニコラスとニコール両方ともティーンエイジャーの時代から知っているんだ。ニコールとは彼女が出演した映画『デッド・カーム/戦慄の航海』の後で会って以来ずっと友人で、特に二コールがトム・クルーズと結婚していたときは、彼らのパーティーで頻繁に会っていたよ。一方ニックとは、彼が出演した映画『ヴァレー・ガール』の後から知っているんだ。ニコラスは自然体で演じる俳優で、ニコールは素晴らしい舞台俳優みたいな存在なんだ。彼らはセットに遅れてくることはないし、彼らのおかげで高い水準の作品となって、他の俳優たちもそんな彼らに答える形になった。彼ら二人は僕と違って、すごくインテリジェントだよ(笑)」と彼らとの再タッグの出来ばえに満足のようだった。

 映画はサスペンス・ドラマの設定だが、笑いを誘われる箇所がある。「(この映画は)本来笑うべき箇所ではないところで笑わせられるんだ。僕の作品のなかでも評価が高い映画『セント・エルモス・ファイアー』や『ロストボーイ』などに関して人々は、あの映画から受けた感情やキャラクターについて覚えているが、結構ユーモアがあったことを意外と覚えていないんだ。僕は自分の作品の中でも映画『フォーリング・ダウン』が最も面白い映画だと思っていて、あれは確かに社会的、政治的、精神的な要素が沢山あるが、最悪の状況下でダークユーモアが描かれていた。したがって僕は、大切な人が離れていくときとか、トイレを爆発させたときなど、あらゆるところでユーモアを使用したりするんだ」と語る通り、この映画でも3人の家族が真剣な抵抗を強盗犯たちと繰り広げている中で、たまに笑いの神が舞い降りてきている。

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 この映画では、3人の家族が住む豪邸に付いているセキュリティー・システムが重要な鍵を握る。「僕は1939年に生まれ、ロングアイランドで育ち、住んでいた当時の家のドアのロックは掛かっていなかった。家族は貧しく、盗むものもなく、ストリートキッドとしてやりたいことをやっていた時代だった。それがかなり今は変わってしまった……。家にセキュリティー・システムが付いていても、多くの人たちがドアに鍵を掛けている。それはもちろん、誰もが入ってくるような家には住めないからだが、そんな真の恐怖を常に人々が抱えているからでもあるんだ」と述べた後、さらに映画内では階級の差についても触れている。「貧富の差が激しくなり、中産階級が縮小していて、この映画でもニコラス演じるロバートと、ベン・メンデルソーン演じる強盗エイリアスの貧富の格差が対照的に描かれている……ただその格差も現実には違っていたりするんだよ」と明かした。

 映画は、ニコラスと二コールが共に抵抗しながら打開策を練っていくところが魅力の作品。ジョエル監督は、肩の力を抜いてメガホンを取っている感じを受けた。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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