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リメイク版『フットルース』が敗北!『リアル・スティール』が2週連続ナンバーワン! -10月17日版

全米ボックスオフィス考

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『リアル・スティール』は日本では12月9日公開です!
『リアル・スティール』は日本では12月9日公開です! - (C) DreamWorks II Distribution Co. LLC

 前週と比べて興収が40.4パーセントダウンしたものの1,629万ドル(約13億320万円)の収益を上げ、ヒュー・ジャックマン主演の『リアル・スティール』が2週連続全米ナンバーワン映画の座に輝いた。(1ドル80円計算)

2週連続トップに輝いた映画『リアル・スティール』場面写真

 このところハリウッドは、リメイクものがあふれているが、今週のランキングはそんな現状に警鐘を鳴らした形となり、新作のリメイク映画『フットルース(原題) / Footloose』がデビュー2週目の映画『リアル・スティール』に敗北するという結果になった。

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 ちなみに『リアル・スティール』は、第2位で初登場の『フットルース(原題) / Footloose』と最後までギリギリの争いを続けていたものの最終的には追いすがるリメイク映画を振り切って堂々のトップとなり、公開後10日にしての興収は5,173万ドル(約41億3,840万円)に達している。

 前出の通り、今週の第2位は若き日のケヴィン・ベーコン主演で1984年に全米公開され、世界的に大ヒットした映画『フットルース』の同名リメイク作品。かろうじて1,556万ドル(約12億4,480万円)の興収を上げたこのリメイク版は、オリジナル版よりも観客動員数が少なかっただけでなく、近年の人気ダンス映画シリーズで3作目まで製作された映画『ステップ・アップ』シリーズのどの作品よりも週末の興収が劣っており、トップ3に食い込んだとはいえ手放しで喜べない成績となっている。

 配給のパラマウント映画が発表した週末の観客調査によると1980年代をしのぶ懐古趣味の映画ファンは思ったより少なかったようで、本作を観に来ていた27パーセントは18歳以下の新しいファン、そして75パーセントが女性客といいう興味深い結果が出ている。

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 さて、今週の第3位も1980年代のヒット作、映画『遊星からの物体X』のリメイク版で映画『ザ・シング(原題) / The Thing』の850万ドル(約6億8,000万円)。この成績は、ホラーのリメイク作品のランキングでも後ろから数えたほうが早いほどの興収の低さとなっており、今回はトップ3に入ったとはいえデビュー週末でこの売り上げでは弱肉強食のハリウッド映画界では、大失敗のらく印を押されてしまう。

 第4位は、第2位から落下したライアン・ゴズリングジョージ・クルーニー共演映画『ジ・イデス・オブ・マーチ(原題) / The Ides of March』で711万ドル(約5億6,880万円)。32.1パーセントの収益減とはいうものの、2007年作品で同ジャンルにあたる映画『フィクサー』の大型公開2週目の35.6パーセントの収益減に比べると、ややスタミナがある成績となった。

 今週トップ5の最後は、先週の第3位からダウンした映画『ドルフィン・テール(原題) / Dolphin Tale』で623万ドル(約4億9,840万円)。入れ替わりの激しい昨今のハリウッド映画にしてはなかなか優秀な成績である。

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 ちなみに、今週初登場なのに第9位と散々な結果になったのは、大御所スティーヴ・マーティンジャック・ブラックオーウェン・ウィルソン主演のコメディー映画『ザ・ビッグ・イヤー(原題) / The Big Year』。優秀な監督にコメディー界のスターがそろっているにもかかわらずこの結果である。宣伝らしい宣伝もほとんどされていなかったので、一般映画ファンにとっては一体どんな映画なのかもわからず、よって興味もわかず……ということになり、このような無残な結果になってしまったようだ。

 来週のランキング予想に移るが、今週末はいよいよ毎年恒例のハロウィーン1週間前。やはり次回のチャート争奪戦で猛威を振るうのは映画『パラノーマル・アクティビティ3』であろう。シリーズ第3弾、オリジナルで見た恐怖の謎が徐々に解き明かされていきコワさ倍増! というのがうたい文句。果たして1、2作目より恐ろしいかは観てからのお楽しみ。

 そしてこちらもトップ5入りの可能性あり、何度リメイクされたかわからない「三銃士」の2011年版で映画『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』。映画『バイオハザード』シリーズでおなじみミラ・ジョヴォヴィッチのだんなであるポール・W・S・アンダーソン監督がメガホンを取り、お決まり(?)でミラも出演。「三銃士」は、何度映画化やリメイクされたかわからないほどだが、この2011年版は香港映画さながらに空中を飛び回るバトルシーンなど、アクションがふんだんに盛り込まれており、ポップコーンがおいしく食べられそうな作品だ。(文・ロス取材:明美・トスト/Akemi Tosto)

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