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宮沢りえ、伝説の舞台主演で男装の麗人に!唐十郎×蜷川幸雄「下谷万年町物語」で舞台女優としての孤独明かす

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「家に帰るとほっとします」と明かす宮沢りえ
「家に帰るとほっとします」と明かす宮沢りえ

 19日、唐十郎の戯曲「下谷万年町物語」の製作発表が都内で行われ、宮沢りえ藤原竜也西島隆弘の主要キャストおよび、唐十郎、演出を務める蜷川幸雄が出席。作・唐十郎×演出・蜷川幸雄という演劇界のゴールデンコンビの作品に、宮沢は「夢のよう。楽しみでもあり、怖さが襲い掛かってきています」と真剣な表情で心情を語った。

 笑顔の中にも緊張感が漂う独特の雰囲気の中で行われた製作発表。唐十郎による傑作戯曲「下谷万年町物語」は、1981年、今回同様、蜷川幸雄の演出により初演され大好評を博したが「長い間、いいキャスティングが組めなかった」と蜷川の発言にあるように、30年間、再演されることはなかったという伝説の舞台。そんな中、100人の男娼を率いる男装の麗人、キティ・瓢田を演じる宮沢が受けるプレッシャーは、並大抵のものではないことは容易に想像できるが「大好きな唐さんの戯曲、蜷川さんの演出で舞台に立つということは夢のようですが、楽しみな面と同時に怖さも襲い掛かってきています」と胸のうちを明かす。それでも「プレッシャーがあって(出演に)迷ったけれど、ほかの女優さんがこの役柄をやっているのを想像したら、とても悔しいって思ったので、崖から飛び降りた気持ちで引き受けました」と笑顔を見せる。また「芝居は誰も助けてくれない孤独な部分があります。そういう意味では、家に帰ってホッとできる場所があることはありがたいですね」と家族の大切さを語り、母親の顔を見せる一面も。

 蜷川の演出は厳しいことで有名だが「いっぱいゲキを飛ばしていただいて、厳しい部分も楽しみたい」という宮沢に、こちらも初めて蜷川の舞台に立つ西島は「僕も靴を投げられるぐらい、指導してもらいたい」と追随。すると何度も蜷川の舞台を経験している藤原は「靴だけじゃなくて、最近は椅子も飛んでくるらしいよ」と会場を盛り上げる。

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 そんな宮沢と西島の起用に、蜷川は「西島君は『愛のむきだし』という映画の演技がすばらしく、ぜひと思った。宮沢さんは何で俺以外の演出家とばっかり組んでるんだよって思って、オファーしたら受けてくれたもんで、うれしかったよ」とキャスティングの理由を明かす。そして「叙情と猥雑さにあふれた戯曲。もしかしたら再現できる最後のチャンスかもしれません。傑作になるので楽しみにしていてください」と力強く作品をアピールした。

 「下谷万年町物語」は唐が幼少期を過ごした下谷万年町を舞台に、レヴュー小屋で繰り広げられる悲恋や、社会の底辺で力強く生きる人々たちの苦悩やたくましさを描いた壮大な戯曲だ。また本作は、来年1月にリニューアルオープンするBunkamuraシアターコクーンのこけら落としとなる。(磯部正和)

舞台「下谷万年町物語」は1月6日~2月12日までBunkamuraシアターコクーンにて上演

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