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ミシェル・ウィリアムズがマリリン・モンローに挑戦した『マリリン 7日間の恋』で、主役を演じたエディ・レッドメインとは?

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エディ・レッドメイン
エディ・レッドメイン

 映画『ブーリン家の姉妹』や『イエロー・ハンカチーフ』などで注目され、映画『マリリン 7日間の恋』で主役に大抜擢された若手俳優エディ・レッドメインが、女優ミシェル・ウィリアムズマリリン・モンロー役を務めるこの新作について語った。

 同作は、イギリスの名優ローレンス・オリヴィエケネス・ブラナー)のもとで働くことになったコリン・クラーク(エディ・レッドメイン)は、オリヴィエが主演/監督する映画『王子と踊子』の撮影アシスタントとして参加することになる。ところが、ある日情緒不安定なマリリン・モンロー(ミシェル・ウィリアムズ)の世話役を任されたことで、マリリンと恋に落ちていくというドラマ作品。コリン・クラークが出版した自伝的日記と後に発見された資料をもとに、テレビドラマ「デビッド・コパーフィールド」のサイモン・カーティス監督が映画化した作品。

 エディは、リサーチの過程でコリン・クラークが執筆した日記"My Week with Marilyn"と“The Prince, the Showgirl and Me”の2作品と、コリンを扱ったテレビドキュメンタリー作品を観たのだろうか。「コリンのテレビドキュメンタリーは観なかったけれど、日記は2作とも読んだんだ。実は、撮影中にコリンの双子の姉妹、コリンの妻、そしてコリンの息子がセットを訪れてくれたんだ。すると、彼らからケネス・ブラナー(オリヴィエ)やミシェル・ウィリアムズ(モンロー)と違って、スターを演じるわけではないから楽だったでしょと聞かれたんだ……、僕はあなた方が(観察しに)来るまではねと思ったよ……(笑)。だが、彼らはすごく寛大でスウィートな人たちだった」とコリンの家族が支えになったことを話した後、さらに「僕は映画『美しすぎる母』でも、ノンフィクションと日記を基にした作品にかかわっていて、素晴らしい資料となるものは、俳優にとってはまるで聖書みたいなもので、この”My Week with Marilyn"と“The Prince, the Showgirl and Me”の2作も、すべてがそこに記されていたんだ」と明かした。

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 コリン・クラークの父親は有名な美術史家ケネス・クラークだが、アート関係に関して父親の影響が大きかったのだろうか。「ケネスは、コリンに対してかなりの影響があったと思う。(ケネスが有名であるため)僕らはコリンが貴族のような家庭の出身だと思いがちだが、父親ケネスが美術史家だった頃は、ほかの人たちが美術史家とは何なのか、ろくに把握していない時期だった。そのため、コリンは父親ケネスが美術史家だったことを学校で話していないんだ。さらに、両親は古びた城でボヘミアン・スタイルの生活をする風変わりな人たちであったため、コリン自身も(人が思うような)型にはまったタイプとは言えないと思う」とコリンの性格を述べた後、父親との関係について「父親とコリンの関係は、浮き沈みがあったんだ。ただ、コリンはケネスが出演するBBCの西洋美術史番組『Civilization』の制作に協力し、コリンがドキュメンタリー作品をアメリカで制作すると、イギリスではケネスが、その作品の提供(スポンサー)という形で協力したんだ。したがって、親子関係はしっかりと保たれていたみたいなんだ」とコリンを形成することになった親子関係を話した。

 映画内で興味深いのは、マリリン・モンローのマネージャーを務めるポーラ・ストラスバーグで、彼女が名優ローレンス・オリヴィエにいろいろ主張しているシーンがある。「マリリンは『王子と踊子』では車の車輪みたいな存在で、マリリンが持つ映画への影響力から、そのマネジャーであるポーラも主張することも可能なんだ。それに、マリリンはこの映画に製作総指揮として出費もしていて、こんなことが可能だったんだよ」とマリリンの影響力を述べた後、さらに彼は「僕もこれまで、このような驚くほど(セットで)悪い振る舞いをする俳優(マネジャー、スタッフ)を見てきたよ。ただ、プロデューサーはそんな非人間的な行動があっても、最終的には映画に映し出された映像のことだけを気にしているケースがよくあるんだよ……」と彼なりの見解を語った。

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 映画は、ミシェル・ウィリアムズが見事にモンローの振る舞いや喋り方をマスターしている点も注目だが、ジュリア・オーモンド演じるヴィヴィアン・リードミニク・クーパー演じるミルトン・H・グリーン、ゾーイ・ワナメイカー演じるポーラ・ストラスバーグなども、どのような関係でオリヴィエやモンローと繋がっているのかが興味深く描かれている。エディ・レッドメインも繊細な感情を通して見事にコリンを演じきっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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