映画『けいおん！』がついに公開！人気声優陣＆監督が語る本作への思い！「見終わった後は、みなさんの『けいおん！』になっていくんだと思います」
3日、映画『けいおん！』の初日舞台あいさつが新宿ピカデリーにて行われ、声優の豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈、そして山田尚子監督が登壇し、ついに初日を迎えた本作への思い、そしてテレビシリーズからずっと演じてきたそれぞれのキャラクターについて語った。
人気シリーズ初の劇場作品ということで、朝から大雨が降っていたにもかかわらず、劇場は満員。声優陣と山田監督が登場すると、会場からは大きな拍手と歓声が起こった。ついに迎えた初日について、豊崎は「本当に何と言っていいのかわからないほど感無量っていうのか、うれしくて幸せな気持ちです」と感慨深い様子。「こうしてあいさつをさせていただいているわたしたち以外にも、本当にたくさんの方々が『けいおん！』には関わっています。（こうして初日を迎えられたことで）見終わった後は、みなさんの『けいおん！』になっていくんだと思います。新しい『けいおん！』の1ページとして、今日という日を刻んでいただけたらうれしいです」とあいさつを締めくくった。
テレビシリーズ開始当初から高い人気を誇っていた「けいおん！」だが、今や社会現象にもなるほどの作品に成長。そのように自分たちの手を離れてしまった作品について、佐藤は「会場に来ている中には、わたしと同じように前日わくわくして眠れなかったという人もいるんじゃないかと思います。そういうふうに同じ気持ちをみんなで共有できる作品に巡り会えるっていうことはあんまりないので、わたしも今わくわくしています」と興奮していることを明かすと、その一方で竹達は「この日を心から待ち望んでいたので、皆さんに観ていただけるのがうれしいです。いつも通り元気な放課後ティータイムの姿を見て、ほっこりした気持ちになっていただけたら幸いです」とこれから上映される本作について言及し、「皆さんの心にずっと残る作品になればいいなと思います」とファンに呼び掛けていた。
また、この日は山田監督も登壇。トークに慣れていないためか、言葉に詰まる場面も見られたが、「無事、この日を迎えられたことでほっとしています。（わたしにとって）本当に本当に大事な作品ですけど、皆さんの自慢にもなるような作品にしたいなと思って映画を作ってきました」と制作陣の思いを代弁すると、「『けいおん！』が好きということが、皆さんの誇りになればいいと思っています」と本作への熱い思いを口にしていた。
日笠が「第1期からずっとかかわらせてもらって、駆け抜けてきたなって感じなんですけど、大きなスクリーンで『けいおん！』が上映されるのがとにかくうれしくて」と語ったように、劇場版公開はキャストたちにとっても悲願。ついにスクリーンデビューを飾ることになったキャラクターたちについて問われると、「掛け替えのないキャラクターなんですけど、唯ちゃんに関しては『こんな子になりたいな』と思いながらずっと向き合ってきたキャラクターです」（豊崎）、「わが子のようなんだけれど、分身みたいな存在ですね。（テレビシリーズ）1期から2期、そして映画と一歩ずつ成長していって、わたしもまた一緒に成長させてもらったなと思います」（日笠）、「キャラクターから与えられた影響はすごく大きくて、それがわたしの財産だなって思います」（佐藤）、「声でできるだけのことをやろうと思って、ずっと寄り添ってやってきたキャラクターです」（寿）、「梓はテレビアニメで初めて演じさせていただたキャラクターなので、新人で何もわからなかったわたしにとっては、一緒に成長してきたというか」（竹達）と声優陣。それを受けた山田監督は、「わたしにとって軽音部の五人はあこがれですね。かっこよくて、まぶしくて、でもおバカで。最初は友達のつもりで接していたんですけど、だんだんあこがれの気持ちのほうが強くなってきてしまいました」とその思いの一端をのぞかせていた。
本作は、かきふらい原作のコミックをアニメ化し、社会現象にもなるほどの人気を誇る「けいおん！」初の劇場版作品。本作では、バンドメンバー5人が高校に在籍している時期を舞台に、卒業旅行に行くことになった彼女たちの過程が描かれている。（編集部・福田麗）
映画『けいおん！』は公開中
