名女優ヴァネッサ・レッドグレーヴ、英国インディペンデント映画賞受賞！アカデミー賞もささやかれるレイフ・ファインズ初監督作品！

　『ハワーズ・エンド』『ジュリア』などで知られる女優のヴァネッサ・レッドグレーヴが、映画『コリオレイナス（原題） / Coriolanus』の演技で、第14回英国インディペンデント映画賞助演女優賞を受賞した。レイフ・ファインズの初監督作品である本作は、ウィリアム・シェイクスピアの悲劇を大胆に解釈した作品であり、ファインズは新人監督賞にノミネートされている。

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　本作は、ウィリアム・シェイクスピアがローマの将軍コリオレイナスに材を得た作品を原作に、『ハリー・ポッター』シリーズのヴォルデモート役で知られるレイフ・ファインズが初監督を務めた作品だ。ヴァネッサは、レイフ演じるコリオレイナスの母親で、政治的野心にあふれるヴォルムニアを熱演。今年74歳のヴァネッサだが、とてもそうは見えない演技を見せており、作品に荘厳な雰囲気を与えている。近年は『カーズ2』や『ジュリエットからの手紙』などで印象的なサブキャラクターを演じているものの、アカデミー賞からは第65回の『ハワーズ・エンド』でのノミネート以降20年近く遠ざかっており、本作でのオスカーを期待する声も多い。

　今回は見事助演女優賞を受賞したものの、まだ賞レースは始まったばかり。これからはアカデミー賞はもちろんのこと、ゴールデン・グローブ賞などのノミネート発表も控えているため、ヴァネッサがいくつにノミネートされるかに映画ファンは注目だ。また、本作で監督デビューを果たしたレイフ・ファインズも、受賞には至らなかったものの新人監督賞にノミネート、さらにはイギリス映画界に多大な貢献をした俳優に贈られるリチャード・ハリス賞を受賞しており、今後の活躍に期待が懸かっている。

　本作は、レイフ・ファインズが初監督を務め、レイフとジェラルド・バトラーという二大スターの共演が話題を呼んでいる作品。シェイクスピアの原作を大胆にアレンジしたストーリーはもちろんのこと、ブライアン・コックス、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、そして『ツリー・オブ・ライフ』のジェシカ・チャステインといった名優が一堂に会しており、彼らの一挙手一投足を眺めるだけでも十分に楽しめる作品に仕上がっている。（編集部・福田麗）

映画『コリオレイナス（原題）』は2012年新春。丸の内ルーブルほか全国公開