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役所広司、同じ長崎県出身の脚本家・市川森一さんの訃報に「尊敬していた。残念、がっかりです」と沈痛な面持ち(1/2)

役所広司、同じ長崎県出身の脚本家・市川森一さんの訃報に「尊敬していた。残念、がっかりです」と沈痛な面持ち
日本外国特派員協会で記者会見を行った役所広司

 10日、映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』で主演の山本五十六を演じた役所広司が、成島出監督、小滝祥平プロデューサーと共に日本外国特派員協会で記者会見を行い、海外の記者たちに向けて本作にかけた思いを語った。また、会見終了後に、同じ長崎県出身だった脚本家の市川森一さんの訃報についてコメントを求められた役所は「市川さんは、僕の兄の同級生で、同郷の先輩として尊敬していたし、僕の俳優として代表作となる作品をたくさん手掛けてくれた。信じられない気持ち。残念。がっかりです」と沈痛な面持ちで語った。

 戦争に反対していたものの、国を守るべく考え抜いた末、1941年12月8日に真珠湾攻撃を決行した連合艦隊司令長官・山本五十六の実像を描く本作。ちょうどその日米開戦から70年目を迎えた先日の8日には、日本で本作の試写会開催や、五十六の故郷である新潟県長岡市で慰霊の花火が打ち上げられた。また、同じ日にアメリカではハワイ州ホノルルで約5,000人が参列した追悼式典が開かれるなど、日米の多くの人々が当時の歴史に思いを馳せた。

 まず最初に、小滝プロデューサーが「この映画を作った理由は3つあります。まず、過去2作品ほど太平洋戦争に関する映画を作ったのですが、そのつど山本五十六さんという存在が大きく現れていた。日米開戦から70年目にあたる今、これを機に山本さんを、もっと当時を学びたいと思いました。2つめは作家の半藤一利さんの『昭和史』という本に出会ったことです。この本には我々が学校で習ったこととは違うことが書いてあり、真実を掘り下げたいと思った。3つめは、学ぶほど山本五十六さんが魅力的でチャーミングな人だと感じ、その五十六さんをぜひ役所さんに演じてもらい、成島さんに監督をお願いしたいと思ったのです」と今作の製作意図を説明した。

 その小滝プロデューサーのコメントを受けて、役所はまず開口一番「チャーミングな(五十六を演じた)役所広司です」とユーモラスにあいさつ。そして「今の日本は、昭和史に学ぶところがたくさんあると思います。日本だけでなく、世界中の人にこういう戦争があったということを知ってもらえれば幸せです」と語りかけた。質疑応答では、外国人記者からは当時の日本について、加害国としての立場を問う厳しい質問がたびたび飛ぶ場面があり、「この映画を、実際に戦地となった東南アジアの国でも上映して欲しいか?」と聞かれた役所は「いろんな国の人に観てもらいたいと思う。この映画は、山本五十六をヒーローとして描いていないし、また、正しい決断とした人物としても描いていません。成島監督が、誠実に謙虚な気持ちでこの時代を描かれています。ヘンにドラマチックに、砂糖で味付けしたような映画ではない。なので、この時代のことを考えてもらえる作品になっていると思います」と真摯(しんし)な表情で丁寧に外国人記者たちに作品について説明していた。


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