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永作博美、『八日目の蝉』受賞で感極まって涙!堺雅人も亡き森田芳光監督をしのぶ

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涙を見せた永作博美。堺雅人も、森田芳光監督をしのんで声を詰まらせた
涙を見せた永作博美。堺雅人も、森田芳光監督をしのんで声を詰まらせた

 21日、ザ・プリンス パークタワー東京「ボールルーム」で第36回報知映画賞授賞式が行われ、永作博美堺雅人ら豪華俳優が出席、感極まって永作が涙するという一幕もあった。

 『八日目の蝉』で主演女優賞を受賞した永作の瞳からは涙が落ちた。永作は本作で、不倫相手の娘を誘拐するという女性を演じているが、そのことを振り返ると「(劇中で誘拐した娘の)薫がかわいいと思えば思うほどに罪の意識が頭をかすめて。そういう経験はもしかしたら初めてだったかもしれない。『八日目の蝉』について思い出すと泣いてしまうんです。すいません」と言葉を振り絞るようにあいさつした。(タイトルの「蝉」は、「虫」に「單」が正式表記)

 また、この日は花束ゲストとして、薫を演じた子役の渡邉このみも来場。「会えてうれしいです」とコメントしながらも、緊張しておとなしい様子の渡邉について、永作は「今は緊張しているみたいで。本当はよく笑う女の子なんです」と母の表情を見せていた。

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 『武士の家計簿』『日輪の遺産』『ツレがうつになりまして。』で主演男優賞を受賞した堺。『武士の家計簿』を監督した森田芳光監督の訃報が報じられたばかりとあって、「昨日息をひきとられたとニュースを聞いて、驚いておりますが、『武士の家計簿』で……」というや思わず感極まった様子。

 それでも「2011年という見通しの悪い時代で、それでも一歩一歩、歩みを止めない人たちのおかげで今の日本が動いていると思いますし、それは映画の現場でも、ワンカットワンカット、みんなと一緒に撮っていく、現場の人間と変わりないと思います」と続ける。さらに、「森田監督は、時には大きな巨人のように、時には手の付けられないだだっこのように、撮りたい画(え)を周りのスタッフを巻き込みながら。どんな映画人も気持ちは一緒だと思いますが、それを自分が受け継げるか、はなはだ自信がありませんが、ご一緒したという思いを胸にこれから頑張っていきたいと思います」と森田監督をしのんだ。

 ちなみにこの日、花束ゲストとして、一部媒体で離婚報道があった女優の宮崎あおいが来場するとあって、会場には多くの報道陣が来場していたが、この日はゲストということもあって、そのことには触れることなく会場を後にした。(取材・文:壬生智裕)

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