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一青窈が未亡人役でテレビドラマ初出演 被災地の今を描くNHKドラマスペシャル

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過去に夫を亡くした公子を演じる一青窈
過去に夫を亡くした公子を演じる一青窈

 東日本大震災で被災した方々の証言を基に被災地の今を描いたNHK土曜ドラマスペシャル「それからの海」で、歌手の一青窈がドラマ初出演を果たすことがわかった。また、主人公の一香役を被災地でもある岩手県久慈市在住の中学2年生、橋本麻由さんが務めることがわかった。

 物語の舞台は岩手県の沿岸にある田野畑(たのはた)村。津波で母親を亡くした中学1年生の少女・一香(橋本麻由)とその家族、そして数年前この村で夫を亡くした公子(一青窈)との交流を被災地の現状を交えながら描く。一青窈は、『珈琲時光』などで、映画出演の経験はあるが、テレビドラマへの出演はこれが初めてとなる。役どころは、数年前に夫を亡くした未亡人。夫が田野畑の海に身を投げたとき、田野畑村の漁師たちが熱心に捜索をしてくれたことが心に残っていた。いったんは村を離れるが、震災で田野畑にも大きな被害が出ていることを知り訪ねる。一青窈自身、“歌の炊き出し”など、被災地でコンサートを行う被災地支援を続けている。

 また、本作のヒロインともなる一香役のオーディションは、東北各地で行われ、182人の中から久慈市在住の中学2年生橋本麻由さんが選ばれた。橋本さんは地元の市民劇団主催の公演に3回ほど出演したことはあるが、本格的なドラマへの出演は初めてとなる。

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 原案は田野畑村を舞台にした吉村昭の小説「漁火」で、人気ドラマ「マルモのおきて」などの櫻井剛が物語を組み立てる。岩手県田野畑村でのオールロケを行う予定で田野畑村の皆さんが、漁師や仮設住宅の住民、友人役などで多数出演する。(編集部・下村麻美)

 NHK土曜ドラマスペシャル「それからの海」は2012年3月6日(土) 総合 午後7:30~8:43放送予定

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