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遺体にカメラを向けたことの是非… 賛否覚悟の『311』森達也監督らが追った東日本大震災のリアリティー

遺体にカメラを向けたことの是非… 賛否覚悟の『311』森達也監督らが追った東日本大震災のリアリティー
映画『311』チラシ画像より - (C)森達也・綿井健陽・松林要樹・安岡卓治

 オウム真理教の内部に密着し話題をさらった映画『「A」』『A2』の森達也監督ら4人が共同監督を務め、東日本大震災の爪あとを記録したドキュメンタリー映画『311』が、3月3日より劇場公開されることが決まった。

 震災の事実を自分の目で確かめることを目的に、森監督をはじめ、『がんばれ陸上自衛隊@イラク・サマワ』の綿井健陽、『花と兵隊』の松林要樹、『ゆきゆきて、神軍』のプロデューサー安岡卓治が現地入りし、記録映像を収めたが、当初は映画化が意図されていなかったという『311』。

 東日本大震災発生から15日後の3月26日に東京を離れ、車で福島第一原子力発電所を目指すところから始まる本作は、彼らの目に映った事象が映し出されるばかりではなく、けたたましい音を立てながら一気に上昇していく放射線検知器の数値を目の当たりにし、「怖い」と本音がこぼれる場面もカットされずに残されている。

 無人化した街、津波に飲み込まれた風景……。家族が行方不明の人や子どもを失った母親へのインタビューも試みる。語られる言葉や森らとのやりとりから行き場のない思い、被災の現実が明るみに。また、遺体の映像をカメラに収めようとする森らと遺族や関係者がぶつかり合う場面では、マスコミの姿勢や個人のモラルが問われる結果に。

 本作には「誰も、観たくなかったはずのドキュメンタリー。」というキャッチコピーが付けられており、真理ともいえるリアリティーが作品全体を覆っている。(編集部・小松芙未)

映画『311』は3月3日よりユーロスペースにて公開、ほか全国順次公開


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