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マリリン・モンローが精神不安定だったのは母親が原因?『マリリン 7日間の恋』サイモン・カーティス監督

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サイモン・カーティス監督
サイモン・カーティス監督

 永遠のセックス・シンボル、マリリン・モンローを演じた女優ミシェル・ウィリアムズが、アカデミー主演女優賞候補になった新作『マリリン 7日間の恋』について、サイモン・カーティス監督が語った。

映画『マリリン 7日間の恋』写真ギャラリー

 同作は、1956年にイギリスの名優ローレンス・オリヴィエケネス・ブラナー)が監督/主演を務めた映画『王子と踊子』の撮影に、オリヴィエに気に入られて参加することになったコリン・クラークエディ・レッドメイン)は、マリリン・モンロー(ミシェル・ウィリアムズ)の初の海外撮影に協力するはずだった。ところがマリリンは、周りからの期待からプレッシャーを感じ始め、撮影が上手くいかずにオリヴィエから冷たく扱われて困惑するが、そんなときに彼女の世話を任されたのがコリン・クラークだった。彼はマリリンをサポートしながら、次第に恋に落ちていくというドラマ作品。監督は、テレビ映画「デビッド・コパーフィールド」のサイモン・カーティスがメガホンを取っている。

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 モンローの母親グラディス・モンロー・ベイカーは、精神病を患っていたが、モンローが精神的に不安定だったのは、母親の影響によるものなのか、との問いに「マリリンを含め、子どもたち誰もが両親による影響は大きいと思う。彼女の母親グラディスはあっちこっち引っ越していたし、さらに母親が精神病を患ってからはマリリンは孤児院や養子先を点々として、そこで虐待を受けていたんだ。だから、彼女の夫だったアーサー・ミラーも語っているが、マリリンに対して批評することは、マリリンが(何かを)これから放棄することへの予兆でもあるとね。彼女は、いつも見捨てられることを恐れていたんだよ。したがって母親の影響が大きかったことが、マリリン自身の人間関係にも影響を与えていたんだ。そのため、映画内でもマリリンのことが書かれていたアーサー・ミラーの日記をマリリンが見て、ショックで崩れ落ちてしまうんだ」といかにマリリンが繊細であったかを述べた。

 コリン・クラークとの恋については「それまでのマリリンの恋愛では、彼女自身よりも若い年齢に恋したという経歴がなくて、いつも父親のようなパワフルな男性と恋に落ちているんだ。ただ、コリンも当時の典型的な若者ではなかったと思う」と述べた後、マリリンのキャリアについては「この頃のマリリンは、すべてにおいて頂点にあった。尊敬される劇作家アーサー・ミラーの妻で、自らのプロダクションを持っていて、その上これからイギリスの名優ローレンス・オリヴィエと共演し、(シリアスな)女優として地位を高めようとしていた。ところが、精神的な問題から崩壊していくんだ……」と語った。

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 ローレンス・オリヴィエ役を演じたケネス・ブラナーのキャスティングについて「もちろん、ケネスが僕の第一候補だったが、彼がスケジュールの都合で出演できるとは思っていなかったんだ。ところが、僕らのクランクインの日程を変えたことで、彼が急きょ出演が可能になったんだ! 彼の人生を通しての映画セットでの経験や見解が、僕らにとっては非常に役に立って、必要不可欠なものになった。それに、彼は20年近くも俳優兼監督で、この『王子と踊子』の撮影時のローレンス・オリヴィエが持つキャタクターを、すでに彼は持ち合わせていたんだ」とサイモンが評価した通り、ケネス・ブラナーはアカデミー助演男優賞にノミネートされている。  

 最後に、サイモンはコリン・クラークはすでに亡くなっているが、彼の妹や元妻からいろいろ話を聞き出したそうだ。そして、アメリカの俳優の扱い方については、サイモンの妻である女優エリザベス・マクガヴァンから聞き出したと話してくれた。映画は、当時を代表する俳優マリリン・モンローとローレンス・オリヴィエの制作上での衝突が興味深く、さらにその周りの人間関係も見所になっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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