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Coccoの初主演映画『KOTOKO』初日を迎えて塚本晋也監督感無量!「普遍性のある作品になった」

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『KOTOKO』初日を迎えて感無量の塚本晋也監督
『KOTOKO』初日を迎えて感無量の塚本晋也監督

 7日、ミュージシャンCoccoの初主演映画で、第68回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門最高賞(グランプリ)受賞作『KOTOKO』の初日舞台あいさつがテアトル新宿で行われ、塚本晋也監督が作品に込めた思いを語った。

映画『KOTOKO』写真ギャラリー

 本作は、塚本監督が長年リスペクトしてきたCoccoを主演に迎え、彼女の内面に迫りながら、企画・製作・監督・脚本・撮影・編集・出演を担当し作り上げたドラマ。幼い息子を愛するあまりに精神のバランスを崩してしまったヒロイン・琴子(Cocco)と、そんな彼女に対して狂おしくも真摯(しんし)な愛を注ぐ小説家(塚本)の行く末を、鮮烈なタッチで映し出していく。

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 Coccoと映画を作るという長年の夢を、今作で果たした塚本監督は「初日を迎えて、感無量です」と晴れやかな表情であいさつ。ベネチア映画祭での思い出を振り返り「Coccoさんが歌うエンディング曲が終わると、温かくて、長いスタンディングオベーションを受けました。あまりにも長く続くので、劇場の人が『次の上映があるから(もう終わりにして欲しい)』と言いに来たぐらいでした」とうれしそうに語っていた。

 そして、「なぜ今、このような作品を作ったのか?」と聞かれた塚本監督は「自分の状況とCoccoの状況、そして東日本大震災が起こったことなどが合わさって、今でないとできない映画になった。脚本を書いているときはまだ震災前だったけど、震災が起こってから、世の中のお母さんたちの子どもを守る姿がエキセントリックで鬼気迫るものがあって、(主人公の)KOTOKOと重なりました。普遍性がある作品になったと思っています」と言葉に力を込めた。(古河優)

映画『KOTOKO』はテアトル新宿ほか全国順次公開中

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