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経済不況から教育問題まで 世界の“なう”を知るドキュメンタリー映画のススメ(1/2)

経済不況から教育問題まで 世界の“なう”を知るドキュメンタリー映画のススメ
まだまだ知らないことがたくさん!『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』より - (c)2010 Sony Pictures Classics Inc. All Rights Reserved.

 最近ではカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『華氏911』や、『不都合な真実』、『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』など、現在世界ではどのようなことが起きているのか生々しく描いた骨太ドキュメンタリー作品が年々増え続け、注目を集めている。世界の情勢が複雑になった今、その魅力に迫った。

 経済不況や教育問題など、各国では知られざる常識等はニュースでも伝えられているが、奥の奥まで突き詰めるには、やはり信ぴょう性の高い映像が観たいもの。マイケル・ムーア監督による、911米国同時多発テロの背景と、それに続くブッシュ大統領の対テロ戦争の真実を追った衝撃作『華氏911』は、マイケル監督自らが取材を行い、さまざまな角度からその真相を明らかにしていく点がユニークだ。本作は、アメリカで大きな社会現象を巻き起こしたが、そのリアルかつ大胆な視点でカンヌ国際映画祭のパルムドール(最高賞)を受賞している。『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実』は、2008年のリーマン・ショックなど、現在の世界不況の引き金となった金融危機を、政治家などへのインタビューを通してシビアに解説したもの。一般市民が負債で苦しむ現実とは裏腹に、危機の原因を作った張本人は税金で救われる……という腐敗の現実を真っ正面からとらえており、実際にジャーナリスト、専門家、政治家などがインタビューに答えるという貴重な証言を集めており、信ぴょう性の高い作品として話題となった。

 社会派ドキュメンタリーの魅力には現代に生きるわたしたちへの「教え」と説いている点も挙げられる。全世界で400万部以上を売ったベストセラー経済書を映画化した『ヤバい経済学』は、経済学を基本に、大学教授&ジャーナリストが、不思議な常識を解明したドキュメンタリー。「金銭的インセンティブで高校生の学力が上がる」などメインとなる五つの項目を、追求している。この中では日本の相撲界で話題になった八百長問題も独自の視点で解析しており、閉鎖的な相撲の世界の特徴から、懸賞金や番付と八百長の意外な関係など外国人による客観的なデータ分析で、日本人には見えなかった真実が浮き彫りにされている。

 そして「教え」と同時に、アメリカの元副大統領アル・ゴアが、温暖化へと突き進む地球を憂い、温暖化によって引き起こされる数々の問題を説いた『不都合な真実』や、教育水準がどんどん低下しているアメリカの現状に迫り、その原因を教師とした視点で描いた『スーパーマンを待ちながら』など、世界への「警告」を唱えているのはいうまでもない。


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