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『スラムドッグ$ミリオネア』のフリーダ・ピントを直撃!トーマス・ハーディの古典小説「テス」がインドを舞台に! (トライベッカ映画祭)

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フリーダ・ピント
フリーダ・ピント

 現在開催されているトライベッカ映画祭(Tribeca Film Festival)で、映画『スラムドッグ$ミリオネア』や『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』で注目を浴びたインド出身のフリーダ・ピントが、新作『トリシュナ(原題) / Trishna』について語った。

フリーダ・ピント出演映画『スラムドッグ$ミリオネア』写真ギャラリー

 同作は、トーマス・ハーディの古典小説「テス」を基に、イギリスだった設定を現代のインドに舞台を移して制作された作品。そのストーリーは、インドの貧しい家庭に育ったトリシュナ(フリーダ・ピント)は、ある日、父親が経営するホテルのマネージャーを任されたジェイ(リズ・アーメッド)と出会い恋に落ちる。そして、トリシュナはジェイが経営するホテルでウェイトレスを始めるが、身分の違いから二人の関係に亀裂が生じ始めていくというドラマ作品。監督は、映画『ウェルカム・トゥ・サラエボ』や『マイティ・ハート/愛と絆』のマイケル・ウィンターボトムがメガホンを取っている。

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 フリーダは、この新作の出演を依頼される前にトーマス・ハーディの原作「テス」をすでに読んでいたらしい。「実は大学で19世紀の英文学を学んだ際に、この作品を読んでいたの。もっともこの本を読んで論文を提出するようなことはなかったけれど、当時のイギリスで起きた近代産業を理解するうえでは必須だったの」と答えた後、ただ同作の設定はイギリスではなく、インドであるため「もちろん、感覚は違うけれど、主題と主人公のテスの心の変化は同じで、特に私が演じたトリシュナのキャラクターは、テスに忠実に描かれているわ。実は、ロマン・ポランスキーが製作した映画『テス』も鑑賞していて、あの作品は台詞などを含め、かなり原作に忠実だけれど、この映画は英語以外にヒンデイー語やマラーディ語が使われているの」と語った。

 『スラムドッグ$ミリオネア』以来、再びインドの地で撮影をしてみて「同じインドでも、わたしはボンベイ(現在はムンバイ)で育ったために、以前に制作した『スラムドッグ$ミリオネア』のロケーションも私の家の近くなの。もっともあの映画の環境はわたしの育った環境とは違うけれど、ストリート・キッドや電車などは目にしてきたわ。けれど、この映画の舞台であるラジャスタンは、わたしの育った環境とは全く別世界だったために、再びインドに戻っても異国の地で撮影をしていた感覚だったわ。だから、ある意味でインドの別の土地を学ぶ、良いきっかけになったの」と明かしてくれ、さらに映画のためのリサーチも『スラムドッグ&ミリオネア』より多く行ったそうだ。

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 映画内のセクシャルなシーンについて「トリシュナの着ている衣服やセックスシーンはあまり問題ではないと思うの。ただ、そのセックスシーンがある時から暴力的であるために、それを受けることになる彼女の感情の衝撃が問題で、わたし自身も演技をするうえで難しかったわ。トリシュナは、初めは男性の感触がわかっていなかったために、そこからジェイとの関係が徐々に深まっていくうえで、その繊細な彼女の内面を理解することのほうが、セックスシーンよりもむしろ難しかったわ」と答えた。

 最後に、『スラムドッグ$ミリオネア』以来交際が続いているデヴ・パテルは、同じ時期にこの地、ラジャスタンで新作『ザ・ベスト・エキゾチック・マリーゴールド・ホテル(原題) / The Best Exotic Marigold Hotel』を撮影していたそうで、撮影が休みの時に彼のセットを訪れていたそうだ。今後の彼女の活躍にますます期待したい。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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