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ツイッターで連載し出版へ 米でピューリッツァー賞受賞作家が執筆 新たな小説発表形態となるか

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ジェニファー・イーガンとツイッターまとめが掲載される「ザ・ニューヨーカー」オフィシャルブログ(スクリーンショット)
ジェニファー・イーガンとツイッターまとめが掲載される「ザ・ニューヨーカー」オフィシャルブログ(スクリーンショット) - Anthony Pidgeon / Getty Images

 ピューリッツァー賞受賞作家ジェニファー・イーガンが、米誌「ザ・ニューヨーカー」のオフィシャルツイッターアカウント(@NYerFiction)で、小説の連載を始めることが発表された。

 小説のタイトルは「ブラック・ボックス(原題) / Black Box」。5月24日から6月2日までの10日間、午後8時から9時までの間(現地時間)、1分間に一つのペースでツイートされ、「ザ・ニューヨーカー」オフィシャルブログにもその日のツイートのまとめが掲載されるという。

 小説「ア・ビジット・フロム・ザ・グーン・スカッド(原題) / A Visit From the Goon Squad」で2011年のピューリッツァー賞を受賞したジェニファー。かねてより寄稿していたザ・ニューヨーカーでの新たな試みに挑戦することとなったが、「ア・ビジット・フロム・ザ・グーン・スカッド(原題)」の中にもパワーポイントで書かれたスライドのページを織り込むなどその執筆スタイルは、以前から前衛的だった。

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 ツイッターで小説を発表した作家は、ジェニファーが初めてではなく、日本でも辻仁成が「つぶやく人々」というタイトルで小説をツイートしたり、「ツイッター小説大賞」といったものが開催され、140文字の小説を集めた本「Twitter小説集 140字の物語」が出版されたりしている。

 しかし、今回のジェニファーの試みは、雑誌社がオフィシャルにツイートしていくという点、その後雑誌に掲載されるという点が興味深い。新聞への連載、雑誌での発表、作家たちの新作発表の形は多々あるが、昨今日本で携帯電話向けサイトで連載した小説が書籍化されるというのが流行したように、このジェニファーの試みは、新しい“ツイッター小説”の形として定着していくだろうか? 注目したいところだ。(編集部・島村幸恵)

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