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椎名誠とアバンギャルド・岩佐寿弥監督が対談! 少年時代からお互いの創作へのルーツを明かす!

椎名誠とアバンギャルド・岩佐寿弥監督が対談! 少年時代からお互いの創作へのルーツを明かす!
壇上の椎名誠(右)と岩佐寿弥

 16日、東京・オーディトリウム渋谷にて映画『オロ』の公開を記念した「オロを知るためのチベット映画特集」が開催され、写真家で作家、『白い馬−NARAN−』などを手がけた椎名誠と、本作の岩佐寿弥監督が「ナランとオロ、そしてぼくたちの少年時代」をテーマに対談し、少年時代から自身のルーツを明かした。

 現在68歳の椎名監督にとって子ども時代の思い出は野外映画だったといい「学校の校庭にスクリーンを張って、夏の夜で少し風があるとスクリーンが揺れるんです。著書で「風にころがる映画もあった」と書いたのはこのときに思いました」と懐かしそうに話し、「子どもの頃から映写メカニズムに興味があって、映画よりもそっちばっかり見てました。今映画を撮るようになっても撮影カメラばかり見ている。だから写真という世界に入ったのかな」と昔から撮影側にも興味があったという。

 一方、77歳の岩佐監督にとってもっとも深い記憶は8月15日の終戦だ。「僕は当時10歳。終戦でポキッと(心が)折れて、その後の大人や世間の変わりようを観て育ち、その屈折した部分は生涯ついている」と重い心中を吐露。それはチベットからインドへ亡命した6歳の少年の姿を描いた『オロ』にも投影されていると明かし、「去年の3.11で僕は8月の再来を感じました。『国が壊れたな』って感覚でした。『オロ』は3.11直後から編集に取り掛かりましたが、8月のあの頃の自分に会いたがっている気がします。国が壊れてしまったチベットの少年に、8月の自分を投影したのかもしれません」と裏話も明かした。

 また、そんな先行きが不安な時代に心を痛めているという岩佐監督は「戦争だから非日常かというとそうではなく、戦争の中にも日常があるし、戦後にも日常がある。そういう日常の繰り返しの中に希望であるような映画と受け取っていただけたら」と本作に込めたメッセージを明かした。

 同作は『とべない沈黙』の脚本を務めた岩佐寿弥がメガホンを取り、チベットからインドへと移り住むことを余儀なくされた6歳の少年・オロの姿を追った感動作。(取材・文:中村好伸)

映画『オロ』は6月30日より公開
「オロを知るためのチベット映画特集」は東京・オーディトリウム渋谷にて22日まで開催


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