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スティーブ・ジョブズが最後に遺したのは家族にまつわる物語…ピクサー最新作プロデューサーが激白!

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故ジョブズ氏への思いを語ったプロデューサーのキャサリン・サラフィアン
故ジョブズ氏への思いを語ったプロデューサーのキャサリン・サラフィアン

 映画『メリダとおそろしの森』のプロデューサーを務めるキャサリン・サラフィアンが、かつて一緒に仕事をしていた故スティーブ・ジョブズ氏への思い、そしていかにジョブズ氏の精神が現在も作品に息づいているかを語った。

映画『メリダとおそろしの森』フォトギャラリー

 米アップル社の前CEOとして知られるジョブズ氏だが、アニメーション・スタジオ、ピクサーを創設したのもジョブズ氏であることは映画ファンの間では有名。同社が手掛けた世界初のフルCGアニメーション映画である『トイ・ストーリー』にも製作総指揮としてクレジットされている。

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 ピクサーでジョブズ氏はクリエイティブ面には一切口を挟まず、ビジネス面の統括や外部との交渉を担当した。ジョブズ氏とマーケティング部で共に仕事をしたというキャサリンは、彼の人となりについて「最良の仕事仲間でした。ただ、とても厳しかったことも事実です。仕事では常にベストを追求して、そのために一切妥協することがありませんでしたから」と振り返った。

 そんなジョブズ氏が掲げたのが「クオリティーこそが最高のビジネスプランである」という理念。「スティーブの存在はわたしたちが今やっているすべてのことから感じ取れると思います」というキャサリンは、その存在の大きさをこう語る。「『メリダ』をはじめとするピクサーの作品が一枚のアイデアのタペストリーだとしたら、その繊維一つ一つに彼の魂は宿っています。スティーブのアイデアや情熱、夢が今のわたしたちのすべてをつないでいるのです」。

 昨年10月に死去したジョブズ氏は、残念ながら最新作『メリダとおそろしの森』の完成を見届けることはできなかったが、ラフ段階の映像を観ることはできたという。キャサリンは「スティーブは、わたしたちが家族にまつわる作品を作っていることを誇りに思ってくれました。彼にも子どもがいますからね」と目を潤ませながら、そのときのことを明かした。(編集部・福田麗)

映画『メリダとおそろしの森』は7月21日より全国公開

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