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没後25年…石原裕次郎はなぜ愛されるか

没後25年…石原裕次郎はなぜ愛されるか
没後25年経ってもなお、不動の人気を誇る石原裕次郎 - (c)日活

 去る7月17日で没後25年、その死から四半世紀を迎えた現在においても人々に愛される伝説のスター、石原裕次郎の魅力を今一度振り返った。

 1956年に映画俳優としてデビューした裕次郎。デビュー作は兄の慎太郎が執筆し、当時は内容の過激さで一大スキャンダルとなった『太陽の季節』の映画化作品だった。その後、『狂った果実』『嵐を呼ぶ男』『錆びたナイフ』と主演作が登場。1954年から始まった高度経済成長期を、エンターテインメントから盛り上げる昭和の大スターとなるのだった。

 映画界にさっそうと登場した裕次郎は日本人離れしたスタイル、都会的で不良っぽい雰囲気で、アクション映画隆盛の日活全盛期を支えた。ニックネームの「タフガイ」の通りけんかっ早くワイルドな役どころが多い一方で、実はミステリアスなムードや持ち前のさわやかさを発揮する多彩な演技力も魅力だ。人気作『赤いハンカチ』の裕次郎は職を追われた刑事の役。ワナにはめられた刑事に宿る陰や、真相を執拗(しつよう)に追う姿に、渋みのある裕次郎を堪能できる作品だ。また、『あいつと私』の明るい大学生役や『若い人』の吉永小百合演じる女生徒に思いを寄せられる教師役などでは、日活アクションともテレビドラマとも違った、当時の等身大ともいえる普通の青年らしさの一面を垣間見せる。

 アクションやラブ・ストーリーに加え、裕次郎映画に欠かせないのが音楽。昭和の銀幕を飾った大俳優たちには芸達者な人たちが多かったが、裕次郎も例外ではなく、歌や演奏をスクリーンで披露している。代表作『嵐を呼ぶ男』のドラム合戦のシーンでは、ドラムをたたきながら歌い、鮮烈な印象を与えたのは有名だ。また、傑作喜劇『幕末太陽傳』では撮影前に三味線を猛特訓し、本番で一発OKを出して、その音楽センスで周囲を驚かせたという。レコード売り上げでもミリオンセラーを連発するなど、その頃の裕次郎は映画界、音楽界を席巻していた。

 そして何より、昭和から平成へと移り、亡くなってから25年経った今でもボスとして慕われていることが、裕次郎の不動の人気と人間としての器の大きさの証しだろう。裕次郎が出演したさまざまな作品を見比べてみることで、その魅力に改めて気が付くはずだ。(岩永めぐみ)

映画『赤いハンカチ』は8月2日よる7:00よりWOWOWシネマにて放送


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