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宮沢賢治の童話をモチーフにした映画『よだかのほし』完成!舞台は賢治の故郷岩手県花巻

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宮沢賢治の童話をモチーフに、花巻でロケを敢行! - 映画『よだかのほし』より
宮沢賢治の童話をモチーフに、花巻でロケを敢行! - 映画『よだかのほし』より

 宮沢賢治の童話をモチーフにした映画『よだかのほし』が完成したことがわかった。宮沢の故郷である岩手県花巻を舞台に、都会の女性が今を生きる情熱を取り戻すまでを描き出す。メガホンを取るのは、繊細で透明感ある演出に定評がある斉藤玲子、主演を『わが母の記』などの菊池亜希子が務める。

 斉藤監督は、「東北の映画を撮るというきっかけから始まりまして、宮沢賢治さんの大ファンで、東北なら宮沢賢治さんの花巻で撮りたいという思いがあり、なかばおしかけ女房的にこちらにやってきました」と花巻で映画を撮影することになった経緯を説明。「賢治さんの故郷を多くの人に見てもらい、花巻にぜひ来てもらいたいです」と期待を語る。

 2011年9月に花巻で撮影された本作。花巻祭りの期間を中心に、イギリス海岸、市民の家、北上川など、地元の手触りが伝わるロケ地をめぐっていった。また今回特別に、宮沢の産湯に使われたという「産湯の井戸」でも撮影許可が下りたとのこと。産湯を使ってすぐに大地震があり、宮沢の母親が彼を地震からかばったというエピソードもあるという。

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 主演の菊池は、「この作品にこのタイミングで出会い、実際に花巻で撮影できたことはとても大きな意味があったと思います。映画では花巻祭りや宮沢賢治さん縁の地など花巻の魅力がたくさん切り取られています。(主人公)トワの目に映る花巻という故郷の景色を通して観た方、それぞれの故郷の景色が広がったらとても素敵だなと思います」と作品をアピールした。

 宮沢の童話「よだかの星」は、醜い容姿で仲間から嫌われ生きることに絶望した鳥「よだか」が、夜空で輝く星になるまでの物語。花巻を舞台に、自らの生きる力を取り戻していく主人公の物語は、夜空で輝く「よだか」のごとく人々を希望の光で照らすことだろう。(編集部・市川遥)

映画『よだかのほし』は8月26日花巻市民文化会館にて先行上映、9月22日より新宿武蔵野館、盛岡ピカデリーほか順次公開

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