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『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・ダノを直撃!ソヨン・キム監督とタッグを組んだ新作とは?

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・ダノを直撃!ソヨン・キム監督とタッグを組んだ新作とは?
(左)ポール・ダノ、(右)ソヨン・キム監督

 映画『リトル・ミス・サンシャイン』や『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』などで注目を浴びた若手俳優ポール・ダノが、新作『フォー・エレン(原題) / For Ellen』について、ソヨン・キム監督とともに語った。

 同作は、ロック歌手のジョビー・テイラーは、ヒット曲を出せずにくすぶっていたある日、別居していた妻から離婚届にサインするようにと要求をされる。金に困っていた彼は、夫婦が所有する家を売却することでサインすることに同意したが、その一方で妻が出した条件は、二人の子どもであるエレンの養育権を妻にすべて譲ることだったために、泥沼の夫婦の戦いが始まっていくというドラマ作品。監督は、映画『木のない山~子供たちの待つ場所』のソヨン・キムがメガホンをっている。

 冬のアップステート・ニューヨーク(ニューヨーク市内とロングアイランドを除いたニューヨーク州の区域)で撮影された今作についてソヨン・キム監督は「わたし自身、冷たい環境で撮影していると感覚が研ぎすまされていく感じがするの。この映画にこの寒い環境を選んだのも、ジョビー自身がこの寒い環境と離婚問題を強く生き抜いていくことを描きたかったからなの。だから、映画内でも彼の感情がそんな寒い環境を通してリアルに描かれていると思うわ」と語った後、ポール・ダノは「僕は革のジャケットとスキニージーンズというロック歌手の格好をしていたから、とても寒かったよ。ただ、この寒い環境がストーリーに適していることは確かだね」と答えた。

 ポール・ダノは、実際にMookというバンドでギターを弾いているが、今作でロック歌手を演じてみて「この映画はロック歌手を扱っているけれど、決して音楽を描いた映画ではないんだ。ただロックの世界観だけは映し出されている。だから、リサーチの過程では、おそらくこのジョビーも気に入るようなオールドロックのバンド、ガンズ・アンド・ローゼズ、AC/DC、レッド・ツェッペリンなどの曲を聞いたり、ビデオを観たり、さらに写真を眺めたりしながら、このキャラクター、ジョビーに取り入れていったんだ。そのため、最近のロックに関しては全く聞くことはなかったんだ」と明かした。

 この映画で興味深いキャスティングだったのは、ポール・ダノの演じるジョビー・テイラーの弁護士役に、映画『バス男』(日本未公開)のジョン・ヘダーが挑戦していることだ。「この弁護士役を決めるうえでわたしは結構迷ったの。それは、この主人公のジョビー・テイラーの感情や雰囲気とは対照的に、バランスの取れた落ち着いた俳優をキャスティングしなければいけなくて、最終的には、(それだけでなく)笑いも提供できるジョン・ヘダーを選択することになったの」と語る通り、ポール・ダノとジョン・ヘダーの対照的な感情表現が、シリアスなドラマの中で笑いを誘っている。

 最後に、ポール・ダノは子どものエレン役を演じたシャイレーナ・マンディゴについて、映画内では父親ジョビーが娘エレンを車でドライブに連れていくシーンがあって、セットでは実際に車の中で世間話をしてシャイレーナをリラックスさせたり、車の通りの多い場所での撮影の際には、危険なので実際に父親のように彼女を連れて歩いていたそうだ。映画は子どもの養育権を通して、両親が何が大切か見極めていくプロセスが興味深く描かれた映画に仕上がっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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