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ポール・トーマス・アンダーソン、トマス・ピンチョン「LAヴァイス」の映画化は「チーチ&チョンの映画みたいになる」

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謎の多い作家トマス・ピンチョン作品の映像化を進めているポール・トーマス・アンダーソン
謎の多い作家トマス・ピンチョン作品の映像化を進めているポール・トーマス・アンダーソン - Andreas Rentz / Getty Images

 映画『マグノリア』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソン監督が、現在開催されているベネチア国際映画祭でワールドプレミア上映された新作『ザ・マスター(原題) / The Master』の次回作になる可能性がある、トマス・ピンチョンの小説「LAヴァイス」の映画化について、「チーチ&チョンの映画みたいになるよ。偉大で、願わくば、楽しい作品になればと思う」とEmpireに明かしている。

ポール・トーマス・アンダーソン監督作品 映画『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』写真ギャラリー

  『インヒアレント・ヴァイス(原題) / Inherent Vice』が原題の本作は、70年代のカリフォルニアを舞台に、私立探偵のドックが、元恋人の依頼で、荒唐無稽な事件の解決に巻き込まれていくというストーリー。

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 「チーチ&チョン」とは、トミー・チョンチーチ・マリン二人のコメディコンビで、映画『チーチ&チョン/スモーキング作戦』や『チーチ&チョンの気分は最高』など、どたばたコメディ映画で知られる。トーマス・アンダーソンは、ピンチョンのもう一つの小説、「重力の虹」の映画化企画も進行中だが、こちらは製作時期は未定とのこと。

 トマス・ピンチョンは、寡作な上、メディアに姿を現さず、素性が知られていな謎の作家である。その作家の作品を二作品も温めているということは、トーマス・アンダーソン監督はピンチョン本人と会ったことがあるのだろうか。製作の成り行きが、ますます楽しみだ。(鯨岡孝子)

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