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ベネチア国際映画祭、クィア・ライオン賞も韓国映画に!セクシャルマイノリティー扱う映画が対象

第69回ベネチア国際映画祭

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左からチョン・ギュファン監督、チェ・ジェヒョン、キム・ギドク監督
左からチョン・ギュファン監督、チェ・ジェヒョン、キム・ギドク監督 - 写真:中山治美

 ベネチア国際映画祭公認のクィア・ライオン賞の受賞結果が現地時間9日に発表され、批評家週間部門で上映されたチョ・ジェヒョン主演の韓国映画『ザ・ウェイト(英題) / The Weight』(チョン・ギュファン監督)が選ばれた。第69回ベネチア国際映画祭では金獅子賞にキム・ギドク監督『ピエタ(英題) / Pieta』が選ばれており、韓国がベニスでの裏と表の賞をW受賞したことになる。

 クィア・ライオン賞はセクシャルマイノリティーである、レズ&ゲイ&バイセクシャル&トランスジェンダーなどをテーマにした作品が対象。これまで、トム・フォード監督『シングルマン』(2009年)、アル・パチーノ監督『ワイルド・サロメ(原題) / Wild Salome』など、そうそうたる作品が受賞。その受賞者には、獅子の翼がレインボーに彩られた記念の盾が贈られてきた。

 今年のノミネート作は、ハーモニー・コリン監督『スプリング・ブレイカーズ(原題) / Spring Breakers』、ブライアン・デ・パルマ監督『パッション(原題) / Passion』ら11作品。そして見事、地元イタリアの映画監督ら5人の審査員に選ばれたのが、『ザ・ウェイト(英題)』だった。

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 同作品は、遺体安置所で働くジョン(ジェヒョン)が主人公。彼をはじめ、登場人物は何かしら心身に障害を持っており、そのうちの一人に両性具有者も登場する。そんな社会の片隅で生きる彼らの、愛おしくも哀しき人生を描いた意欲作だ。

 ギュファン監督は「痛みを背負って生まれて来たせむし男のジョンは、彼をとりまく様々な人物を通して互いのトラウマを見つめなおす。そんな彼らが抱えている“人生の重さ”を描いたグロテスク・ファンタジーです」と作品について語っている。公式上映にはキム・ギドク監督も駆けつけ、映画『悪い男』の監督&主演俳優のベニスでの再会に、観客から大きな歓声が上がっていた。(取材・文:中山治美)

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