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吉永小百合の女優魂!マイナス30度での撮影も「絶対寒いと言わなかった」

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厳しい寒さの中の撮影を振り返った吉永小百合
厳しい寒さの中の撮影を振り返った吉永小百合

 22日、女優・吉永小百合が、さいたまスーパーアリーナにて行なわれた映画『北のカナリアたち』とアウトドア・ブランド「モンベル」のコラボレーションイベントに、映画原案者の湊かなえと共に参加し、厳しい自然環境での撮影を振り返った。

映画『北のカナリアたち』トークイベント フォトギャラリー

 本作の舞台となった北海道の利尻島・礼文島は、冬は体感温度マイナス30度にもなるという過酷な自然環境の島。そこで撮影を行なった吉永は「礼文島の最北端、スコトン岬での撮影は言葉では言い表せないような吹雪で、まつげも眉毛も頬も凍ってしまい、自分が自分でなくなったような感じになってしまったぐらい厳しかった」と振り返る。

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 それでも吉永は「絶対に自分の口から『寒い』と言わないということだけは心掛けていた」という強い意志で撮影を乗り切ったという。そんな撮影風景を見ていた湊は「目も開けられないようなところで、ゴーグルも手袋も、耳あてもなしで演技をしている里見浩太朗さんと吉永さんを見て『こういう状況だからこそ(心に入ってくる)言葉が出てくるんだな』って思いました」と感動しきりの様子だった。

 過去に6度、吉永の出演映画で撮影を担当したカメラマンの木村大作は、そんな吉永を評して「人生も風景も厳しさの中にしか美しさはない。自然の厳しさの中では、人はダラっとしていられない。そういう環境でピッタリ合うのは吉永さんしかいない」と最大級の賛辞を送っていた。

 「湊さんの原案と、美しい利尻島、礼文島の景色、木村さんの素晴らしい絵、子どもたちの美しい歌声……たくさんの見どころのある作品をぜひ劇場でご覧になってください」と吉永が作品の見どころを語ると、場内からは大きな拍手が巻き起こった。

 本作は、映画『告白』の原作者・湊かなえの小説「往復書簡」を、阪本順治監督が主演に吉永小百合を迎えて映画化。北海道の利尻島・礼文島を舞台に、教師と生徒の間に起きた悲しい出来事を中心に、立場の違うさまざまな人々の思いが描かれている。(磯部正和)

映画『北のカナリアたち』は11月3日より全国公開

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